研究課題/領域番号 |
20K00752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2021-2023) 慶應義塾大学 (2020) |
研究代表者 |
中川 純子 お茶の水女子大学, 外国語教育センター, 研究協力員 (80645961)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 発音教育 / 教材開発 / ドイツ語教育 / オンライン教材 / E-ラーニング / 教師教育 / デジタル教材開発 / 自律学習 / オンライン授業 / e-ラーニング / デジタル教材 / 教授法 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究において、日本語母語話者がドイツ語を発音した際に最も聞き手の理解を妨げる音声要素を導き出し、それらを「ドイツ語発音学習の最優先項目(コア・アイテム)」と名付け、発音の自律学習を支援する教材開発を行ってきた。本研究ではこれまでの成果を総合ドイツ語の授業に組み込むための課題に取り組む。発音教育を効率化するシラバスを策定し、これまで開発した教材を基盤に授業用教材ならびに教授用資料を作成する。さらに現場の教師の動機付けを高め、シラバスを現実的なものとするために発音を学ぶ意義を明確化し、レベル目標設定と、AIによる音声評価システムなどの利用も視野に入れた評価活動全般についての研究を行う。
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研究成果の概要 |
発音教育の改善に向けて、ドイツ語教育の課題を明らかにし、かつ実戦に向けて教師を支援する方法論の開発を目指した。教師へのインタビュー分析から、発音の役割を多面的に認識している教師は発音教育に意欲が高いことが示され、教師の動機付けが発音教育改善の重要事項であるという結論が導き出された。教師の動機付けに繋がり、かつ学習者を自律に導く方法については、授業実践を通じて開発研究を行った。その際、発音の評価・テストに注目し、学習者の発音そのものを評価するのではなく、自律学習のプロセスを評価する方法論を構築し、結果として学習者の動機付けや発音そのものの向上にもつながるという結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツ語教育においては、発音シラバスや授業用教材はもとより、発音教育の意義についての議論もほとんど行われていなかった。本研究では発音に対する教師の意識調査をインタビュー形式で行い、発音教育に対する意識の形成背景、そして教師の動機付けと授業実践の関係を明らかにした。この結果を受け、教師を発音教育に動機づけ、支援する方法について考察し、実験的に授業で実践を行った。その際、とりわけ発音の評価法について「代替評価」の観点から新しい提案を行った。発音の評価に代替評価を取り入れたのはパイオニア的な試みである。実践研究によって一定の成果を得たことからWebサイトを通じてツールの公開を行なっている。
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