研究課題/領域番号 |
20K00768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 熊本高等専門学校 |
研究代表者 |
松尾 かな子 熊本高等専門学校, リベラルアーツ系人文グループ, 准教授 (30413876)
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研究分担者 |
堤 豊 熊本学園大学, 商学部, 教授 (80227446)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | MS Word / Google Forms / ハイブリッド型授業 / 外国語教育 / 小テスト作成 / コンピュータ利用教育支援 / 英語読解力 / EFL/ESL / テキスト解析 / MS-Word / 外国語教育教材 / 読解力教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
理工系学生を対象とした外国語教育(本研究では,英語教育を対象としている)では,一般の英語教育に加えて,専門語に関する教育や専門分野に関するテキスト教材の作成などが必要である。本研究では,理工系学生への英語教育教材作成に必要な,英文解析支援機能,E-Learning及び教室での教育に対応した教材作成支援機能,小テスト作成支援機能,さらに,成績管理支援機能を世界中で最も広く利用されているアプリケーション(以下,アプリとする)のひとつであるMS Wordのメニューとして提供する。これにより,複数のアプリの操作や,アプリ間のデータ教授の煩雑さを解消し,教材開発に関わる手間を大幅に短縮可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究は,外国語教育用の教材研究に必要な機能をMicrosoft社の MS Word のメニュとして提供し,とりわけ理工系学生を対象とした教材を手軽に作成可能とする教材開発環境を構築することを目的としている。MS Wordメニュ上で提供したいと考えている機能は次の6つである。①専用ブラウザによるテキスト検索・収集機能,②テキスト解析機能,③難易度解析用辞書関連機能,④紙ベースの小テスト問題作成機能,⑤事前学習・事後学習用教材関連,⑥成績管理関連機能。①~④については以前の研究で既に開発済みである。 【R2~3年度】④,⑤について開発を行った。 【R4年度】前期:④および⑤について継続的に開発を行い,正誤問題や語句並べ替え,空欄穴埋めなどの問題テンプレートを用いて,使用する教員の目的と用途に応じた紙ベースの小テストをWordファイルとして提供することが可能となった。 後期:従来の対面型に加えて,ハイブリッド型,ブレンデッド型,オンデマンド型等の授業形式にも対応できるよう,ひとつの問題案からWordファイル(紙ベース),Google スプレッドシートを経由した Googleフォーム(オンラインベース)の小テストが作成可能となった。また,この新機能について, "The IAFOR International Conference on Arts & Humanities in Hawaii 2023",『CIEC春季カンファレンス2023』において,学会発表を行い,希望者に対してこのプログラムのプロトタイプの配布を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在,当初最終年度に予定していた「Web上に(プログラムを)公開し運用実験開始」した状態であり,今後使用者からのフィードバックを参考に必要に応じて改良・修正を重ねていくところであり,おおむね順調に進展していると言える。 また,新型コロナ感染症まん延に伴い,授業形態が対面型からオンライン型,またはハイブリッド型やブレンデッド型,オンデマンド型などへ大幅に変更されたことにより,教員の教材作成にかかる手間が増える結果となったため,これを解消すべく,ひとつのWordファイルデータから紙ベースとオンラインベースの2種類の小テストを作成できる機能を着想し,アプリケーションを制作するに至ったため,おおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,Wordファイル―Googleスプレッドシート―Googleフォーム間の画像データの授受を可能にすることや,Googleフォーム上での作文添削・採点機能の追加など,より個々の教員のニーズに合った細やかな機能をプログラムに搭載させていきたい。必要に応じて,AIなどの新しい技術を取り入れることも検討したい。
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