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言語教育におけるインクルージョンを実現するための当事者駆動型言語学習環境設計

研究課題

研究課題/領域番号 20K00777
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関神田外語大学

研究代表者

植村 麻紀子  神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (70512383)

研究分担者 山崎 直樹  関西大学, 外国語学部, 教授 (30230402)
古屋 憲章  山梨学院大学, グローバルラーニングセンター, 特任講師 (30749049)
中川 正臣  城西国際大学, 国際人文学部, 准教授 (30796280)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードインクルージョン / ケース教材 / インクルーシブ教育 / 言語学習環境設計 / 当事者駆動 / 言語学習方略 / インクルーシブデザイン
研究開始時の研究の概要

従来の言語学習の方法は、学習者それぞれの認知特性や学習スタイル、母語の違い、障害の有無といった多様性を十分尊重してきたとはいえない。本研究は、これまで教室の中にインクルードされてこなかった学習者、あるいは教室の中で異質な存在と捉えられがちだった学習者が、言語学習のさまざまなプロセスのどの段階で、どのような困難を感じ、それにどう対処するかを、広い意味での「言語学習方略」の問題であると考え、彼らを「共同研究者」として、多様な特性をもつ人々の多様なコミュニケーションのあり方を捉え直し、「インクルーシブな言語学習環境設計」に取り組む。

研究実績の概要

4年目となる令和5年度も不定期にZoomを用いたミーティングを行い、これまで当事者から収集したナラティブをケース教材の形にすべく1人1事例を担当し執筆を進めた。令和5年8月22日には神田外語大学に、令和6年2月25-26日には山梨学院大学に集まり、意見交換しながら内容や構成を確認した。今年度は主に以下の4つの研究活動を行なった。 1)令和5年7月28日(13:00-16:00)城西国際大学FD・SDで中川、植村が 「インクルーシブな学習環境をめざして」と題してワークショップを行なった。約300人の参加者をあらかじめいくつかのグループに編成し、3つの教室をWebEXで繋ぎ進行した。参加者には許可を得た上でフォームでアンケートも集め、後日結果を分析した。2)このワークショップに参加していた教員の1人を7月30日のオンラインミーティングに招いて感想コメントを得た。 3)令和5年8月5日にZoomで行われた母語・継承語・バイリンガル教育学会(MHB)第9回年次大会で「インクルーシブな言語学習環境について考えるための教師用ケース教材―社会レベルで考えることの意味―」と題して、執筆開始したケース教材についてショートプレゼンテーションし、ケース教材やそれを用いた研修の進め方について参加者からフィードバックを得た。4)令和5年11月11日、聴覚障害の学習者をオンラインミーティングに招き、これまで困難だと感じてきた点について話を聞いた。
以上の活動や当日の資料は「言語教育におけるインクルージョンを考える」と題したサイトで公開している。 (http://incl4lang.html.xdomain.jp/event06.html)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和5年度は、分担者の所属する大学のFD・SDで、作成中のケース教材の事例を実際に用いて研修を行うことができた。コロナ禍で研究のスタートが1年遅れ、最終成果物も当初の予定と異なる形となったため、執筆が遅れており、研究期間を1年延長した。

今後の研究の推進方策

ケース教材はワークショップでの試用や執筆している中で検討すべき点も見つかっていくため、引き続き、定例ミーティングを行い、執筆のペースが落ちないように工夫していくとともに、長期休暇中に合宿を行い、集中的に審議し、完成を目指す。令和6年度は代表者の大学のFD等での試用を経て、改良、完成を目指す。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (30件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 5件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件) 図書 (5件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] 監視の要らない中国語教育を目指して2023

    • 著者名/発表者名
      山崎直樹
    • 雑誌名

      中国21

      巻: 58 ページ: 157-176

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ディスアビリティ・インクルージョンと言語文化教育2022

    • 著者名/発表者名
      中井好男,宮本敬太,杉本篤史,古屋憲章
    • 雑誌名

      言語文化教育研究

      巻: 20 号: 0 ページ: 1-3

    • DOI

      10.14960/gbkkg.20.1

    • ISSN
      2188-7802, 2188-9600
    • 年月日
      2022-12-23
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 年次大会のインクルージョン化に関する報告2022

    • 著者名/発表者名
      中井好男,宮本敬太,杉本篤史,古屋憲章
    • 雑誌名

      言語文化教育研究

      巻: 20 号: 0 ページ: 4-11

    • DOI

      10.14960/gbkkg.20.4

    • ISSN
      2188-7802, 2188-9600
    • 年月日
      2022-12-23
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 当事者駆動型の言語学習環境設計とは何か-言語教育におけるインクルージョンの実現のために-2022

    • 著者名/発表者名
      植村麻紀子・中川正臣・古屋憲章・池谷尚美・山崎直樹
    • 雑誌名

      神田外語大学紀要

      巻: 34 ページ: 69-87

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] [研究ノート]初級中国語のオンラインクラスにおける活動と評価2021

    • 著者名/発表者名
      山崎直樹
    • 雑誌名

      『関西大学高等教育研究』

      巻: 12 ページ: 157-162

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] インクルーシブな言語学習環境について考えるための教師用ケース教材―社会レベルで考えることの意味―2023

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章・植村麻紀子・池谷尚美・中川正臣・山崎直樹
    • 学会等名
      母語・継承語・バイリンガル教育学会(MHB)第9回年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] インクルーシブな言語学習環境をめざしたケース教材の開発 ―言語教育関係者のアウェアネスを高めるために―2023

    • 著者名/発表者名
      植村麻紀子,古屋憲章,池谷尚美,中川正臣,山崎直樹
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会 第9回年次大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] インクルーシブな言語学習環境をめざして言語学習者とともに行う研究のあり方を考える2022

    • 著者名/発表者名
      池谷尚美・古屋憲章・山崎直樹・植村麻紀子・中川正臣
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会 第8回年次大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 中国語を母語とする日本語学習者の 漢字語彙に対する認知―日本語学習者から見た日本語世界の記述に向けて―2022

    • 著者名/発表者名
      金桂英・古屋憲章
    • 学会等名
      中国語話者のための日本語教育研究会 第 51 回研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] マジョリティの特権に目を向けた教育実践ー新たなヒューマンライブラリーへの展望ー2022

    • 著者名/発表者名
      福村真紀子・中川正臣・本間祥子・吉田孝子・松本美香子・李思雨
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会 第8回年次大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 1980年代以降の日本における留学生受け入れの構図―日本語教育現代史研究の可能性―2021

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 学会等名
      韓国日語日文学会2021年度冬季国際学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 「対話」が育(はぐく)むわたしの言葉 ―「会話のクラス」の向こう側へ―2021

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 学会等名
      台中日本語教師勉強会オンライン03
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本語教育はインクルージョンとどのように向き合ってきたか―学習者の多様化と多文化共生の間―2021

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 学会等名
      外国語授業実践フォーラム 第20回会合
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会参加のための翻訳を通じた新たな学びの可能性2021

    • 著者名/発表者名
      中川正臣・澤邊裕子
    • 学会等名
      外国語授業実践フォーラム 第20回会合
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 気づかせるタスク、考えさせるタスク:機械翻訳で実現する「主体的・対話的で深い学び」2021

    • 著者名/発表者名
      山崎直樹
    • 学会等名
      セミナー「ICTを活用した中国語教育」
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] わたしたちが好きな学習者像:各種スピーチコンテストの出場資格に見られる選好2021

    • 著者名/発表者名
      山崎直樹
    • 学会等名
      外国語授業実践フォーラム 第20回会合
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本の地方大学におけるオンライン日本語授業の実践と課題ーLMSとWeb会議ツールの連携ー2020

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 学会等名
      韓国日語日文学会2020年度夏季オンライン国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本語教育としての対話のあり方ー「教育方法論としての対話」から「対話の場づくり」へー2020

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 学会等名
      韓国日語日文学会2020年度秋季国際学術大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本語教師の役割はどのように語られてきたか2020

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 学会等名
      韓国日語教育学会・言語文化教育研究学会共同開催2020年度国際学術大会(第37、38回)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本語教師の役割とあり方をめぐる言説の変遷2020

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 学会等名
      韓国日語日文学会 2020年冬季国際学術大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 脳性麻痺を持つ韓国語学習者に関する当事者研究 ー大学文化との接触に焦点を当ててー2020

    • 著者名/発表者名
      中川正臣
    • 学会等名
      2020 世界韓国語大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 教什麼和怎麼教ー「覚える」から「考える」中国語教育をめざして2020

    • 著者名/発表者名
      植村麻紀子
    • 学会等名
      2020年第11回東日本漢語教師セミナー
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] ケースで考える!誰も教えてくれない日本語教育の現場2023

    • 著者名/発表者名
      瀬尾匡輝・瀬尾悠希子・有森丈太郎・牛窪隆太・大隈紀子・中尾有岐・古屋憲章
    • 総ページ数
      277
    • 出版者
      ココ出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 異文化間教育事典2022

    • 著者名/発表者名
      大舩ちさと、岡村郁子、岸磨希子、工藤和宏、小林聡子、齋藤ひろみ、佐藤郡衛、渋谷真樹、渋谷恵、古屋憲章、横田雅弘 編著
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      明石書店
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 岩﨑千晶編著『大学生の学びを育むオンライン授業のデザイン:リスク社会に挑戦する大学教育の実践』(第14章「入門レベルの中国語教育」を担当執筆)2022

    • 著者名/発表者名
      山崎直樹
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      関西大学出版会
    • ISBN
      9784873547466
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 村田晶子編著『オンライン国際交流と協働学習-多文化共生のために-』(第6章「オンライン交流学習における「協働」のあり方の模索 ―ある日韓混合グループに生じた非協働性の問題に着目して」を担当執筆)2022

    • 著者名/発表者名
      中川正臣・亀井みどり
    • 総ページ数
      307
    • 出版者
      くろしお出版
    • ISBN
      9784874248928
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 舘岡洋子編『日本語教師の専門性を考える』(第1章「日本語教師の専門性」の捉え方という問題-私たちはどのような専門性観に立脚するか、第3章「日本語教師の役割をめぐる言説の変遷」、おわりに-NKS研究会の軌跡と本書の出版に至る過程-」を担当執筆)2021

    • 著者名/発表者名
      古屋憲章
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      ココ出版
    • ISBN
      9784866760339
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] 言語教育におけるインクルージョンを考える

    • URL

      http://incl4lang.html.xdomain.jp/event06.html

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
  • [備考] 言語教育におけるインクルージョンを考える

    • URL

      http://incl4lang.html.xdomain.jp

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] 言語教育におけるインクルージョンを考える

    • URL

      http://incl4lang.html.xdomain.jp/

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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