研究課題/領域番号 |
20K00784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
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研究分担者 |
折田 充 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (60270386)
片桐 一彦 専修大学, 文学部, 教授 (00337726)
磯 達夫 東京電機大学, 工学部, 教授 (40438916)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 英語接辞 / オンライン学習 / 習得順位 / 体系的指導 / 習熟度 / 英語語彙 / 接頭辞 / 接尾辞 / 診断テスト / 体系学習 / 語幹 / 接辞 |
研究開始時の研究の概要 |
英語学習者の接辞の知識は,語彙学習の中で偶発的に習得される部分と,意図的な学習で獲得される部分に別れる。偶発的な学習を期待するためには,膨大な量の英語のインプットが必要である。そこで本研究は,携帯端末で接辞の知識を診断し,その結果に応じて学習コンテンツを選択し,接辞のオンライン学習が可能になるシステムを構築することにした。英語学習者の接辞の習得状況を明らかにする多次元的診断テストを作成し,習得プロセスに基づいたオンラインの学習システムを構築し,接辞の明示的な指導効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本年度の研究は、onlineで接辞を体系的に学習させるための教材 Affix Master10を用いて、接辞習得の効果をミクロ的に分析することであった。調査の参加者は、都内の工学系大学で一般英語の授業を受けている学生81名である。参加者は,(1)WebClass(LMS)を用いて接辞に関する動画を視聴、(2)単語学習アプリVOCALSを用いて機械学習を反復、(3)WebClassを用いて学習課題を提出(4)復習のためのオンライン小テスト、という順序でAffix Master 10を用いて接頭辞と接尾辞を学習した。毎回の授業で行うオンライン小テストを除くと,各セッションの学習時間は約30分であった。プレテストとポストテストには同じ接辞テストを使用した。テストは各接辞に関する2組の問題(接頭辞15問、接尾辞15問)で構成され、コース完了者61名の合計点(各接辞122点満点)を各接辞について分析した。 この分析から主に2つの知見が得られた。まず、全体的な指導効果は接頭辞でのみ統計的に有意な伸びを示した。次に、いくつかの接頭辞(anti、en-、inter-、mis-、post-、pre-)はテスト後の段階でスコアの向上が見られたが、他の接頭辞はあまり変わらなかった。接尾辞については、-enだけが得点が向上した。アンケートの結果では、学生は接辞の理解が深まり、語彙の習得が十分に進んだと考えていたとが示された。今後の研究では、接辞の体系的指導の効果を明らかにするため、より適切な接辞テストを作成し、異なる習熟度の参加者をより多く集める必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験は順調に進んだが,海外ジャーナルへの再投稿が間に合わなかった。前回の投稿で指摘を受けた点について,再検討して論文改訂を行う。
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今後の研究の推進方策 |
論文に対する審査員のコメントを吟味して,海外の専門家からの支援を受けるなどして,可能な限り修正して投稿する予定である。
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