研究課題/領域番号 |
20K00789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
加藤 恒夫 同志社大学, 理工学部, 教授 (60607258)
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研究分担者 |
菅原 真理子 同志社大学, 文学部, 教授 (10411050)
山本 誠一 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20374100)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 小中学生 / 英語音声 / 追跡的分析 / 無強勢母音 / 韻律評価 / 日本人小中学生 / フォルマント / 小学生英語音声 / 発音評価 / スピーチチェイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,小学校低学年における言語獲得と発音の変化との関係,具体的には2年生から4年生までに学ぶアルファベット,Phonicsの基本,日本語のローマ字表記と英語の発音との関係を調査する.同時に,中学生の英語音声も継続的に収録し,徐々に出来るようになる文発声におけるアクセントやイントネーションの変化を記録する.我々が提案している英語らしいリズムの自動評価指標も組み合わせ,母語である日本語の特徴を踏まえた発音訂正や,韻律,特に文発声のリズムを自動評価できる英語発音・韻律自動評価システムを最終目標として,英語発音・韻律の自動評価手法の高精度化を進める.
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研究成果の概要 |
様々な言語的背景をもつ日本人中学生の英語音声を100名規模で収集し,就学以前・小学生期の言語環境が英語の発音に与える影響を分析した.英語無強勢母音の発音を,国内で日本語による初等教育を受けた生徒,国内で日本語・英語のバイリンガル教育を受けた生徒,外国で英語による初等教育を受けた生徒の3群で比較し,差異を定量化した. 英単語発声のアクセント,短文発声の文強勢を参照用の母語話者発声なしで自動評価できるように,Transformerを用いて参照用の韻律を推定して評価する手法を考案し,日本人大学生による英単語発声と短文発声において主観・客観評価値間の相関係数の有意な改善を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内における英語教育ではコミュニケーション能力を育むため早期化が行われたが,小学生以前の言語環境,国内における集中的な英語教育がコミュニケーションの土台である発音に与える影響は明らかではない.本研究は英語教育のさらなる早期化がもたらす効果の予測に資すると考えられる.また,自動韻律評価は将来の英語コミュニケーションの自習を可能にするコンピュータ支援言語学習システムの高度化に資する.
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