研究課題/領域番号 |
20K00802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
横井 幸子 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (70635119)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ロシア語教育 / 多言語教育 / 第2言語習得 / 多言語性 / 留学 / 言語習得 / セクシュアリティ / CAF分析 / 第2言語習得 / BEVI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、グローバル化に対応した多言語・多文化教育の一環として日本の高校における「社会に開かれた」ロシア語教育体制の構築を目指し、日露交流や留学における第2言語習得過程と異文化理解能力の相関性を明らかにする。特に、量的・質的研究の両方を用いて、留学を通じて1) ロシア語学習者はどのような第2言語習得過程を経るのか、2) ロシア語学習者の異文化に対する意識がどのように変容するのか、について縦断的に検討する。本研究により、異文化理解能力の向上を言語教育課程の一環として扱う、多言語・多文化共生を展望した高校のロシア語教育プログラムの構築を目標とする。
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研究成果の概要 |
2020年以降ウィルスや戦争の影響により、ロシア語の学習環境が一変した。日露交流はオンラインになり、交流先もロシアから多言語地域であるロシア語圏に拡大した。それに伴い学習内容もロシア語・文化だけでなく、複数言語・文化を扱う必要性が生じている。本研究では、多言語性をロシア語学習に活かす方法としてトランスランゲージング教授法を検討し、その活用の可能性を指摘した。多言語スペースの構築方法や学習方略を検討し、授業での複数言語の活用方法とその意義,さらに日本のロシア語教育における多言語性について論じることができた.以上のような研究成果を踏まえて、最終年には高校生向けのロシア語の教科書を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の高校ではロシアとの地域間交流に根ざしたロシア語教育が続けられてきたが、社会情勢の変化により交流先が旧ソ連圏に拡大しており、多言語・多文化性を踏まえた学習内容への変更が必要となっている。そこでトランス・ランゲージング理論を採用し,ロシア語の授業における複数言語の活用方法とその意義を検討し、高校生向けの教科書を開発した。これは第2外国語教育を多言語教育の枠組みの中で捉え直し実践してみるという新しい試みであり,まだ研究の蓄積が殆どない領域である.本研究により、外国語としてのロシア語教育を多言語教育の枠組みの中で捉え直し、新たに多言語性を活かしたロシア語教授法の開発を進めることができた。
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