研究課題/領域番号 |
20K00811
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
浅野 恵子 順天堂大学, 医学部, 教授 (40407234)
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研究分担者 |
菅野 秀宣 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (90265992)
久永 将太 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 講師(非常勤) (50954129)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 内的発話 / 第二言語習得 / 独り言 / スポーツ音響 / 外言 / 脳波計測 / 技能別内的発話機能 / 書字外言 / 音声言語生成 / 音声言語発達過程 / 音読と黙読 / 発話プロトコール |
研究開始時の研究の概要 |
「内的発話」(Inner Speech)とは、自分自身への問いかけや指示出し、思考の整理や調整などに用い、音声を伴わない発話だと言われている。第二言語習得時に、コミュニケーション機能としての「音声言語生成・外言」(Overt Speech)ができるようになるには、一定の内的発話を練習する期間が必要であり、効果的な内的発話が行えるようになってはじめて第二言語習得が進むとも言われている。本研究では、第二言語習得者の内的発話使用状況と過程を解明する。また、「内的発話」の介在の有無が言語習得過程でどのような効果が得られるかを検討する。
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研究実績の概要 |
「内的発話」(Inner Speech)とは、自分自身への問いかけや指示出し、思考の整理や調整などに用い、音声を伴わない発話だと言われている。第二言語習得時に、コミュニケーション機能としての「音声言語生成・外言」(Overt Speech)ができるようになるには、一定の内的発話を練習する期間が必要であり、効果的な内的発話が行えるようになってはじめて第二言語習得が進むとも言われている。本研究では、第二言語習得者の内的発話使用状況と過程を解明する。また、「内的発話」の介在の有無が言語習得過程でどのような効果が得られるかを検討する。 学習者にとって習熟度別に効果的な内的発話を理解・修得することで言語習得を促し、また初期の英語習得等の学習者への第二言語学習法や指導法の開発も試みる。「声にならない声」である内的発話が実際にどのように施行されているかを検証する方法を模索した。 内的発話は言語獲得の分野だけに限らず、ヒトの発話準備のための活動にも使用されていることにさらに今回は着目して、その様相からもアプローチを行った。 また、内的発話は言語習得以外にも心理的側面を表現することにも関わる活動であることから、少し視点を変えて、スポーツ選手とのパフォーマンス関連からのアプローチも共同研究者と取り組んだ。さらに内的発話時にどのような脳活動をしているか、fNIRSにより計測することを予定していた。それは、別の共同研究者脳波による、脳活動の分析を専門としているため、応用できると思い、今回の課題に反映させることを検討することにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
内的発話をさらに具体的に「いつ」使用しているかということに焦点を当てて、発話準備時の他の要因とどのように異なるか、特に内的発話と英語の関連の質問、①英語を書く構想を練っている時、②英語を書いている、③英語を聴いている時④英語の聴き取りを確認している時、⑤英語を話す準備をしている時、⑥自分の話している英語の発音を確認する時などを、母語話者のそれと調査で比較した。習熟度が上がるごとに、英語母語話者の結果と近似した結果が得られた。 第二言語習得者の内的発話使用と英語母語話者のそれと相違があるかという点についてはアンケート調査で結果を得ることができた。特に日本人英語学習者習熟別の英語技能ごとの分析もでき、日本音響学会秋期全国発表会、Acoustic Sydney23 において、成果を発表することもできた。 しかしながら、その他の手法による計測が計測途中であるため、遅れているといわざる得ない。
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今後の研究の推進方策 |
瞳孔活動の内的発話に着目した点はまだ結果は出ていない。現在、海外の被験者からのデータを研究協力者が採取しているところである。また、fNIRSにおける脳血流量についての計測もデザインは出来上がっているので、コロナ後となった現在、被験者を集めて実験を計画中である。
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