研究課題/領域番号 |
20K00820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 大手前大学 (2022) 同志社大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
植松 茂男 大手前大学, 国際日本学部, 教授 (40288965)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | トランス・ランゲージング / 英語力 / 早期英語教育 / バイリンガル教育 / トランスランゲジング (TL) / トランスランゲジング / アイデンティティー / 英語習得 / ズーム / 帰国子女 / コード・スイッチング / 英語による発表 / 母語の活用 / 大学生 / トランス・ランゲージ / 母語 / 複言語 / CLIL |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小学校英語教育に於いて「トランス・ランゲージ」アプローチと呼ばれる新たな外国語教授法の有効性を調査研究する。母語を活用する「トランス・ランゲージ」アプローチを導入することによって、担任がその既習知識と児童との信頼関係を十二分に利用し、「自分も英語で教えられる」という自己肯定感を持つようになる。担任がこのアプローチによって「主体的・対話的で深い学び」のきっかけを作り、児童が「英語での学びを実感し、次の課題に主体的に取り組める」ような授業作りが可能になるよう、各段階での課題や条件整備を、詳細かつ具体的に洗い出したい。
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研究成果の概要 |
本研究ではコロナ禍のため、当初の小・中学校における研究を諦め、CEFL A1レベルの高い英語力を持つ日本人大学生に、その習得の道筋を聞いてみた。協力者(n=16)に、「英語との出会い」、「英語力のつけ方・維持方法」、「日本の英語教育」等をテーマに、約50時間半に及ぶ構造化インタビューを実施した。そのサマリによると、約半数の者が大学付属中学・高校時代に英語母語話者教員(n=10前後)によるインテンシブな授業を受けて英語力がついたと考えている。帰国子女も年齢相当の英語力がついたと言う。さらに学内校出身者以外では、幼少時代から英語塾やインターナショナル・スクールに親が投資し、通っていた者もいた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は小学校外国語(英語)授業に「トランス・ランゲージング」(TL:Translanguaging)の概念を導入することにより、学習者が言語間優劣を感じることなくやり取りし、多様化する社会におけるコミュニケーションを成立させる教授法であるかどうか、効果検証を目指した。しかし長引くコロナ禍のため、研究対象と手法を変更せざるを得なくなり、申請者が勤務する大学の英語最上位クラスの学習者を対象とした、TL頻度、英語習得方法、維持方法などの半構造化インタビューを実施した。CEFL A1レベルの日本人大学生の英語力に関する貴重な資料であると考える。
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