研究課題/領域番号 |
20K00844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
林 明子 中央大学, 文学部, 教授 (60242228)
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研究分担者 |
羽根 礼華 中央大学, 文学部, 准教授 (50757789)
坂本 真一 立教大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (50847837)
川喜田 敦子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80396837)
西出 佳詩子 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 講師 (90817066)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 学術ドイツ語の習得と専門分野における読み / テクスト分析と教材化・授業実践 / 専門分野の分野間協働 / 学習者の気づき / メタ言語と対象言語 / テキストマイニング / 音読活動 / プロソディーを活用した読み / 専門分野における学術ドイツ語の習得 / 分析的読み習得のためのテクスト分析と教材化 / 大学教育におけるドイツ語史料との向き合い方 / 分野間協働に基づく分析・授業実践・提言 / プロソディー / 学術ドイツ語の習得 / テクスト分析 / 音声分析 / 分析的読み / 音読 / 史資料の教材化 / 授業実践 / 言語学・歴史学・文学分野の協働 / 学術ドイツ語 / 導入文献の読み / メタレベル / 導入文献 / 多分野間連携 / 「読み」 / 専門教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「学術言語」の習得という視点から、専門分野の研究・教育の体系の中でドイツ語教育を質的・抜本的に転換させるべく、それに必要な基礎資料を実証に基づいて提供する。学術言語とは、母語・外国語を問わず、専門分野の学びに必要な言語変種であり、概念・用語・方法論の習得や研究成果の発表に使われる媒介語である。言語学・文学・歴史学の3分野で、専門科目への導入のあり方を考えるという共通の軸の下、ドイツ語圏で出版されドイツ語で書かれた入門書等の「導入文献」を用いながら、その習得のあり方を探る。多分野間連携により、専門知識や方法論と、学術ドイツ語の双方を同時に習得する過程を、授業実践も踏まえて明らかにする。
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研究成果の概要 |
専門分野の教育を支える学術ドイツ語と2種類の読みという観点から、学生の気づきと学びを探った本研究の特色は、①メタ言語としてのドイツ語と対象言語としてのドイツ語の双方を扱い分析対象としたこと、②初修外国語であるドイツ語の基礎から学術ドイツ語の習得へという流れの中で分析的読みやプロソディーの機能を生かした学びを専門分野につなげたことにある。分野間協働は一連の学びのプロセスの総括にあたる。その結果、学術ドイツ語という一言語変種の習得にとどまらず、学生の意識・関心が専門領域そのものにも踏み込んでいくような包括的な学びが実現し、外国語教育の枠を超え、単一の専門分野の枠をも超えた有効性が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツ語習得の段階・分野ごとの学び・分野間協働を軸に、テクスト分析・教材作成・授業実践・フィードバックの分析に取り組んだ共同プロジェクトである。大学の専門教育におけるドイツ語教育が、「外国語」から「学術言語」へと質的・抜本的な転換を果たすために必要な基礎資料を提供する。分野間協働により、専門の学びの深まりと言語能力の高まりを切り離して考えることはできないこと、言語学習は専門分野の教育を形成する一部であり初級から専門教育まで連続する学びの過程で包括的に学生の気づきを育てることに意義があることが明らかになった。量的な積み重ねにとどまらず、研究・教育の両側面で質的転換を遂げた研究である。
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