研究課題/領域番号 |
20K00846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
高橋 和子 明星大学, 教育学部, 教授 (00279241)
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研究分担者 |
伊藤 摂子 武蔵野大学, 教育学部, 准教授 (00755449)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 英語文学 / 教員養成 / 小・中・高等学校 / カリキュラム開発 / コアカリキュラム |
研究開始時の研究の概要 |
「外国語(英語)コア・カリキュラム」は、小学校教員養成課程の外国語に関する専門的事項の学習項目に「児童文学」を、中・高教員養成課程の英語科に関する専門的事項に「英語文学」を含めている。そして、これらの学びの成果は、小・中・高の英語授業に<生かすこと>が求められている。一方、英語文学を<生かすこと>の意味を具体化し、英語文学を生かす為のカリキュラム開発が課題として残されている。本研究は、英語文学を英語授業で<生かすこと>の意味を明らかにし、英語教育に生かすことができる英語文学の教職課程用カリキュラム開発を目的とする。開発にあたっては、各校種の検定教科書を踏まえてカリキュラムを作成する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、英語文学を英語授業で<生かすこと>の意味を明らかにした上で、小学校・中学校・高等学校の英語教育に生かすことができる教職課程用カリキュラムを開発することである。研究を進める際には、小・中・高の新学習指導要領に準拠した検定教科書の分析を踏まえて、カリキュラム開発を行う点が特色である。 2023年度は、主に以下の内容について研究を行った。 1.先行研究調査:近年、英語文学を英語教育に生かす研究が徐々に増えてきているため、引き続き先行研究を通して、外国語(英語)教育で文学教材の利点を活用する為にどのような研究・実践が行われているのかを調査した。調査後に、英語文学を授業に生かす為のポイントを新たに抽出した。 2.中・高等学校検定教科書において、英語文学教材がどのように扱われているかを分析した。英語文学を題材とする単元の教育目標・評価方法・教育内容・指導手順等を研究対象とした。その際には、英語文学教材以外の教材の扱いにも注目し、英語教材全体における英語文学教材の位置づけについても考察した。 3.徐々にコロナ禍の影響が薄れてきたため、小学校で実際に授業を行い英語文学教材とその他の教材の教育効果について実践的に検証した。 これらの研究内容を踏まえて、学術論文、書籍、学会発表を行った。加えて、研究代表者・研究分担者が勤務する大学の教育学部の担当授業において、将来教員を目指す教職課程学生を対象に授業を行い、効果を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、2023年度が最終年度であったが、以下の理由により研究期間を1年延長することとした。 1.研究者(研究代表者、研究分担者)のその他の業務の多忙、親族の介護 2.研究遂行に想定以上に時間を要した。特に教育現場における実証的な研究 2024年度は、コロナ禍の影響が落ち着いてきたため、これまで遂行できなかった研究内容に取り組んでいきたい。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、以下の課題に取り組んでいきたい。 1.小学校・中学校・高等学校の英語授業で英語文学を生かす為のポイントを学校種ごとに明確化 2.小学校・中学校・高等学校で、英語文学を用いる際の教育目標・評価方法・教育内容・指導手段等を明確化 3.小学校・中学校・高等学校の英語授業に生かすことができる英語文学授業のカリキュラム作成 また、2024年度より小学校において、改訂された検定教科書の使用が始まった。さらに、2025年度からは中学校において、改訂された検定教科書の使用が始まる。今年度の研究では、これら改訂内容も含めて検討していきたい。
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