研究課題/領域番号 |
20K00851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2022-2023) 甲南女子大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
村上 加代子 武庫川女子大学, 教育学部, 准教授 (00552944)
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研究分担者 |
村田 美和 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 講師 (00756330)
酒井 志延 千葉商科大学, 大学本部, 名誉教授 (30289780)
土屋 佳雅里 東京成徳大学, 子ども学部, 准教授 (50835353)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学習障害(LD) / 英語学習支援 / インクルーシブ教育 / 音韻意識 / 語彙指導 / 躓きチェックテスト / 文字認識力 / 小学校外国語 / 学習障害 / 外国語科 / 個別最適化 / 読み書き / 語彙 / 発達障害 / インクルーシブ / リテラシー / 小学校英語 / 英語教育 / 特別支援教育 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年度から小学校から高校までの一貫した英語教育が実施されることになった。小中高連携を円滑にかつ効果的に実現するためにも、すべての学習者にとってわかりやすくかつ柔軟な指導がなされることが望ましい。特に学習障害児童の英語学習時における困難調査はこれまでほとんど実施されていない。本研究は特に重要な学習導入期の小学校に焦点を当て、他教科における躓きと英語学習時の躓きを関連させながら、教員を対象とした「気づきのためのチェックリスト」の開発、児童を対象とした「英語のアセスメントテスト」そして躓きをUDLの枠組みに対応させた「教材・指導案データベース」の開発を目標とする。
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研究実績の概要 |
まず、2023年8月に応用言語学会大会にて、これまでの研究成果を報告発表した。発表内容は、小学校における学習障害(LD)児童の英語学習における困難と、その支援方法に関するものであり、多くの参加者から関心を集め、意見交換が行われた。この発表により、研究の学術的意義と社会的意義を広く共有することができた。さらに、本科研専用HPにて、小学校における調査報告等を公開した。公開内容は、LD児童の語彙、文字認識力、音韻意識に関する調査結果や、「躓きチェックテスト」の開発プロセスなどであり、教育関係者や研究者からのアクセスが増加している。このHPを通じて、研究成果を広く公開し、実践現場での応用を促進することができた。また、研究で得られた結果の報告会をオンラインにて開催し、その内容を文字起こししPDFでHPにて一般公開をした。この報告会では、教育現場の教員や関係者、研究者を対象に、調査結果の詳細とそれに基づく指導方法の提案を行った。参加者からは多くのフィードバックを得ることができた。 研究1の事例報告を論文化し、現在査読審査中である。この論文では、LDのある小中学生を対象に実施したインタビューおよび英語理解力に関する調査結果を詳細に報告している。特に、英語の音素操作に課題があり、日本語音節化する傾向が見られた点や、音韻意識とフォニックス指導介入の効果について詳述している。この論文が査読を通過すれば、さらに多くの研究者に対して本研究の成果を伝えることができる。研究4では、小学生の語彙指導調査の結果を報告し、高学年で使用されている検定教科書の使用語彙の適切さや課題について議論した。これらの発表を通じて、研究内容の妥当性と実用性について多くの意見を交換し、今後の研究の方向性を確認することができた。
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