研究課題/領域番号 |
20K00856
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
飯島 睦美 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 教授 (80280436)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 英語教育 / 個別化指導 / ユニバーサルデザイン / インクルーシブ教育 / 特別支援教育 / 英語学習 / 学習障害 / 学習者特性 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今、社会問題ともなっている「登校拒否」「引きこもり」の原因の一つとし考えられるのが、学校における学習上の問題である。決して「授業についていけない、わからない」だけでなく、発達障害と優れた才能を併せもつ「2Eの学習者(twice-exceptional)」と呼ばれる、学校で二重に特別な教育ニーズを必要とする子どもたちも含まれている可能性が高い。「全ての学習者のわかりたいという気持ちを受けとめ、学びの発展を保障する」「通常学級で、多様な背景や様々な学び方、特性を持つ学習者の学びに対応する」ことを最終目的とし、通常学校での英語教育における個別化指導の方法を探り、共有するものである。
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研究成果の概要 |
「個別化指導を工夫、検討、決定する際に考慮すべき重要な項目を明らかにするために、11項目(①カタカナ習得・変換 ②カタカナ習得・音韻 ③アルファベット習得 ④音素分析・聴覚短期記憶 ⑤聴覚短期記憶・文字音同定 ⑥聴覚短期記憶 ⑦聴覚短期記憶 ⑧視覚短期記憶・音韻符号化 ⑨聴覚短期記憶・文字音同定・ワーキングメモリ ⑩聴覚短期記憶・音韻操作・ワーキングメモリ ⑪音韻符号化・語彙知識)からなる調査紙を使って、79名の高校生を対象として検討した結果、カタカナ音文字変換能力、アルファ ベット音文字変換能力、聴覚短期記憶、視覚短期記憶、ワーキングメモリの間に高い相関がみられることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「インクルーシブ教育、ユニバーサルデザイン教育、そして個別化指導」といった用語は、特別支援教育研究の発展により広まっているものの、実際はあまり理解されていない現状にある。これらを整理し、理解を矯正することが学術的独自性であると考える。 また、教育現場において教師が全ての学習者の能力を向上させるための具体的な個別化指導を工夫、検討、決定する際に考慮すべき重要な項目、プロセス、方法を、学習者の認知能力の観点(学習者の認知特性、学習者の優位な感覚、学習に難しさをもたらす要因など)から明確にし、教師のリカレントにつながることが社会的意義と考える。
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