• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

CLIL的方法と3ラウンドの理論に基づく動画教材の作成と評価体系の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K00859
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関長崎大学

研究代表者

小笠原 真司  長崎大学, 言語教育研究センター, 特任研究員 (70233393)

研究分担者 奥田 阿子  長崎大学, 言語教育研究センター, 助教 (60631249)
丸山 真純  長崎大学, 経済学部, 准教授 (00304923)
コリンズ ウィリアム  長崎大学, 言語教育研究センター, 准教授 (10346942)
廣江 顕  長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (20369119)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード3ラウンド理論 / 3 Step System / 動画e-learning 教材 / CLIL内容統合型英語教育 / タイタニック号の楽団員 / タイタニック号事故の真実 / e-learning 教材 / 長崎海軍伝習所 / 3ラウンド理論 / 3 Step System / CLIL 内容統合型英語教育 / e-learning 教材開発 / CLIL / Titanic / Nagasaki Naval Academy
研究開始時の研究の概要

英語教育におけるe-learning動画教材は、いつでも好きなだけ学習ができるという長所がある反面、学習者のモチベーションによってその学習時間や効果が左右されるという短所もある。また、これまでの動画教材の多くが、英語を教えるための教材の域を出ていないものが多く、学習者の興味を引きつける点で弱かった。
一方、英語教育においては、CLILという言語学習と内容学習を同等におく指導法の効果が最近注目されている。
本研究は、CLIL的要素を取り入れたe-learning動画教材を制作し、その英語学習効果を検証するものである。教材は幕末の長崎とタイタニック号の楽団員に関する、学習者の興味を引く内容を扱う。

研究実績の概要

本研究は、千葉大学名誉教授竹蓋幸生氏の提唱した3ラウンド理論に基づき、さらに動画教材制作においてCLIL(内容統合型英語教育)の視点も取り入れ、独自の英語動画教材の制作を試みるものである。
3ラウンド理論とは、英語を国際語として使えるレベルに到達させるため、多くのノイズも含んだAuthenticな(自然な)英語素材を用い、使えるレベルのリスニング力の養成を目標としている。そのため、最初から完全なリスニングを求めるのではなく、第1おおまかな理解、第2正確、詳細な理解、第3話者の意図や結論の理解の3段階を用意し、そこに学習者のための、リスニングや理解のヒントを組み入れて教材を制作する。
本研究では、3ラウンドを3ステップと称し独自のヒント提示法を組み入れる。さらに動画教材を内容に特化し、学習者が興味・関心をもちそうなテーマを選び、動画教材を制作する。これまで研究者は、アメリカの大学で撮影した動画英語教材『Campus Tour』、およびスコットランドの2都市での撮影による『Scotland Tour』を制作してきた。その経験や実績を生かし、今回タイタニック号をテーマとした『Titanic Tour』を制作する。
数年間続いたコロナ禍のため、海外での動画撮影を中断していたが、2023年3月に英国での動画撮影を再開した。その撮影動画も含めた『Titanic Tour』を現在制作しており、2024年6月末に完成する予定である。教材は、イングランド、カナダ、スコットランドと多くの地域で動画撮影をするとともに、教材内の写真の解説を加えるなど、ストーリーの説明にも工夫を凝らしている。完成時には動画データとともにDVD版も制作し、学会等で紹介や研究発表をし、希望者にはDVDの形で提供する。本研究成果に関しては、2023年10月のJACETの九州・沖縄地区の支部研究大会でも発表を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍のため、制作予定教材『Titanic Tour』のための、英国での動画撮影が数年間中断せざるを得なかった。同時に、教材内で使用する、内容理解の補助に用いるための写真撮影も困難な状況にあった。そのため、一昨年、1年間の補助事業期間の延長を申請し、承認を得た。そして、2023年3月に渡英し、教材制作に必要な動画と写真撮影を行うことができた。
その後、2023年度中の動画英語教材『Titanic Tour』の完成を目指したが、英文スクリプト作成や新たな工夫のためのプログラミングに時間がかかるとともに、制作を中心的に行う研究代表者と研究分担者2名、それぞれ体調不良や家庭の事情により、年度内の完成が困難になった。そのため、2024年2月に1年間の補助事業期間の再延長を申請し、承認を得た。
その後、外部委託のプログラマーと連絡をとりあい、教材の完成を2024年6月28日として、現在最終の確認修正を行っている。動画や写真、その他の資料も整い、Unit 1~Unit 4までの動画データも制作済みであり、2024年6月28日の完成は可能となっている。

今後の研究の推進方策

2024年2月に1年間の補助事業期間の再延長を申請し、承認を得たことにより、CLIL的方法と3ラウンドの理論に基づく動画教材『Titanic Tour』の完成を2024年6月28日に設定した。
現在、教材の試作版は完成しており、今後は語句や表現、さらに写真や動画の確認を行い、修正作業を外部委託のプログラマーと進めていく予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 英語教科書におけるノンフィクション教材の扱い方-タイタニック号の真実と脚色-2022

    • 著者名/発表者名
      小笠原真司
    • 雑誌名

      Studies in English Teaching and Learning in East Asia

      巻: No.8 ページ: 29-49

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ハード・ア・スターボードの日本語訳をめぐって-映画「タイタニック」の字幕は本当に誤訳だったのか-2023

    • 著者名/発表者名
      小笠原真司
    • 学会等名
      JACET(大学英語教育学会)九州・沖縄支部第33回支部研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「ノンフィクション教材は、どこまで脚色や潤色が許されるのか―タイタニック号事故における虚構と真実―」2022

    • 著者名/発表者名
      小笠原真司
    • 学会等名
      JACET(大学英語教育学会)第61回国際大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 英語教科書におけるノンフィクション教材の扱い方-タイタニック号の真実とはー2021

    • 著者名/発表者名
      小笠原真司
    • 学会等名
      大学英語教育学会(JACET)九州・沖縄支部第32回支部研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 習熟度別英語クラスの英語スコアの伸長ーある大学の事例から2020

    • 著者名/発表者名
      丸山真純、小笠原真司
    • 学会等名
      大学英語教育学会 JAAL-in-JACET
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 翻訳を通して、映画「タイタニック」を再考するー楽団員は本当に最期に讃美歌を演奏したのかー2020

    • 著者名/発表者名
      小笠原真司
    • 学会等名
      大学英語教育学会九州沖縄支部第214回東アジア英語研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 『タイタニック号の永遠の讃美歌』(原書名 A Hymn for Eternity)2022

    • 著者名/発表者名
      小笠原真司(原著者 Yvonne Carroll)
    • 総ページ数
      301
    • 出版者
      英宝社
    • ISBN
      9784269820562
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] Talking About Our Campus2021

    • 著者名/発表者名
      小笠原真司、奥田阿子、Collins William、廣江顕、木戸康人
    • 総ページ数
      70
    • 出版者
      英宝社
    • ISBN
      9784269410411
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi