研究課題/領域番号 |
20K00872
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
黒田 恵梨子 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (70623859)
|
研究分担者 |
神谷 健一 大阪工業大学, 知的財産学部, 准教授 (50388352)
堂浦 律子 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (40623864)
川口 陽子 神戸大学, 大学教育推進機構, 非常勤講師 (50623170)
井上 昭彦 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60623866)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | クリエイティブ・コモンズ・ライセンス / 音声付属型教材開発 / 初習外国語 / フランス語教育 / イタリア語教育 / 英語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題『クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づく外国語学習用・教育用アプリの開発』は、フランス語・イタリア語について、音声データを含めた「四択問題練習アプリ」と教員支援(授業支援)機能を盛り込んだ「四択問題提示ツール」の開発を行うことを主目的とする。 教材のレベルは CEFR A1(共に検定4級~3級レベル)に相当するものとし、フランス語・イタリア語それぞれのアプリとツールに簡単な解説や、ネイティブ・スピーカーの協力者による音声データをつけ、学習者の便宜を図る。そして教材コンテンツおよびアプリとツールはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに則って、無料公開する。
|
研究実績の概要 |
令和5年度は過去3年間の経験を踏まえつつ、以下のような活動を行い現在に至っている。イタリア語チーム、フランス語チームともに、本研究の主要目的の一つである四択問題練習アプリ(MCGアプリ)完成に向けて、開発のためのデータ分析とその拡充、さらに合成音声の選定を経て音声入力作業を開始し、今も継続中である。 具体的には、イタリア語チームは初学者向けMCGアプリのデータ整備を進め、そこにつける合成音声を選定後、各データに合わせた音声の入力作業を開始して現在も継続中である。そして元々のMCGアプリの開発者の神谷によって、合成音声をつけた形のMCGアプリの試作品(イタリア語版)も作成され、現在さらなる改良作業中である。フランス語チームも前年度に引き続き、実用フランス語技能検定試験(仏検)の5級4級(入門から初級レベル)の過去問題を参考にしながら、初心者一般に向けた練習問題として四択問題のデータを準備中である。イタリア語チーム同様に、合成音声をつける作業も同時に進めている。 これらのMCGアプリの開発作業と並行して、ITや語学教育に関する知見を得るため各種研究会にも積極的に参加した。2023年8月に開催された外国語教育メディア学会の全国大会への参加は特に有意義なものであった。その他、2023年9月の電子語学教材開発研究部会(対面・オンライン開催)への参加や、2024年3月の関西フランス語教育研究会への参加(フランス語チームのみ)など、大いに研鑽を深めた次第である。 研究発表としては、神谷(教材開発担当)が2023年8月に外国語教育メディア学会の全国大会において教材開発に関する発表、そして同じく2023年12月に日本リメディアル教育学会においてChatGPTに関する発表を行った。さらに神谷は2024年3月に言語教育エキスポにおいて、機械翻訳等に関するシンポジウムに登壇者の一人として発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目は新型コロナウイルス感染症拡大のため計画の進捗に支障が生じたが、2年目以降は概ね予定通りに進んでいる。ただし、1年目の計画遅延に端を発する全体的な進行の遅れのため、本プロジェクトの次年度への再延長を申請し、承認された。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は本プロジェクトの最終年度ということで、プロジェクト完遂を目指して努力する所存である。具体的には、これまで継続している四択問題練習アプリ(MCGアプリ)のためのデータ整備と合成音声の入力を完成させ、それらをアプリに装備し、実際のクラスで学生に試用してもらう、という段階へ進んでいく予定である。実際の使用感を元にしてアプリをさらに改良させ、最終的には完成したアプリをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスによって公開し、広く一般に活用してもらえるようにすることを目標としている。合わせて、日々発展するICTを活用した外国語教育についての知見も積極的に取り入れ、eラーニングなどに関する情報収集もさらに進める予定である。
|