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手話「指さし」の文法機能の解明と文法教材実践モデルの考案

研究課題

研究課題/領域番号 20K00876
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関近畿大学

研究代表者

長谷川 由美  近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (40585220)

研究分担者 田中 省作  立命館大学, 文学部, 教授 (00325549)
本田 久平  大分工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (40342589)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード手話 / 指差し / 指さし / 文法教材 / コンピュータビジョン / 言語教育 / 映像 / コーパス / 教材開発 / 教材 / 文法
研究開始時の研究の概要

初年度は「指さしの文法機能の明確化」に向けてデータ収集をまず行う。市販されているDVDにおける指さし場面を特定し始める。指さしの使用頻度、出現箇所、機能の分析に着手する。2年目は収集・分析したデータを引き続き行うとともに「手話映像コーパスの手指形状による検索機能を使った仮説検証」に取り掛りかかる。より正確に手指形状の絞り込みを可能にすることにより、他の手話文法機能の解明化や手話教育の分野における手話映像コーパスの活用の可能性にも言及することができると考える。3年目は「手話学習者向け文法機能の説明方法の実践モデルの考案」を行う。初級者にもわかりやすい「指さし」の説明方法のモデルを提案する。

研究実績の概要

毎年秋ごろに社会福祉法人全国手話研修センターが実施している全国手話検定試験の級別(5、4、3,2、準1、1級)テキストを中心に、指差しが出現している箇所とその役割を分析している最中である。級別テキストを分析することにより、初級者が学ぶべき指差し、中級者が学ぶべき指差し、上級者が学ぶべき指差しのように、どのような指差しをどの段階で学ぶべきか、教える立場として言い換えれば、どのレベルの学習者にどのような指差しを教えるべきなのか、という点が明らかになるのではないかと考えている。
指差しは、手話の特徴ある項目の一つであり、手話文法の中でも、特に格の明確化や空間利用などのために有効に使われる。初級レベルから上級レベルまでのテキストすべてに、指差しを含む例文は多くあるものの、その機能や出現箇所についてのわかりやすい説明がなされていない。また、手話を教える側としても、指差しの機能や出現箇所に関する説明が、容易ではないことが多い。
上記のことを踏まえて、まず、指差しの機能や出現箇所との関係などを明確にし、手話学習に生かすことを目標に、現在、データをまとめている最中である。それが明らかになれば、様々な役割を果たす指差しのteaching orderを確立すると共に、その説明の仕方と簡単な指差し教材を作ることができればと考えている。また、それらの成果は、本課題の最終年度内に、手話関連の学会での発表と論文投稿をしたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究期間中にコロナ感染症の拡大もあり、ネイティブサイナーである聾者や研究者同士が会う機会も激減したため。

今後の研究の推進方策

手話を第一言語としない聴者にとって、手話の特徴的な文法項目なので、その特徴を段階を追って(学習レベルを追って)指導できるようにまとめる。できる限り、学習者フレンドリーなわかりやすい記述をし、手話初級者の学びに役立つものとしたい。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 手関節の AI 認識を用いた指文字学習支援 Web システム2023

    • 著者名/発表者名
      本田久平, 田中省作, 長谷川由美, 宮崎佳典
    • 雑誌名

      日本教育工学会2023年春季全国大会

      巻: 3-S04D2 ページ: 251-252

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 韓国手話教育外観2022

    • 著者名/発表者名
      ナム ギョヒョン 著・長谷川 由美 訳
    • 雑誌名

      近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編

      巻: 13 ページ: 79-92

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本全国手話検定試験基本単語一覧表に関する一考察 ー単語親密度と意味分類の観点からー(韓国語論文)2022

    • 著者名/発表者名
      長谷川由美
    • 雑誌名

      手語学研究

      巻: 5 ページ: 1-22

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] MediaPipeを利用した指文字学習支援のためのWebアプリケーション開発2021

    • 著者名/発表者名
      上村知也, 本田久平, 長谷川由美, 田中省作
    • 雑誌名

      第74回電気・情報関係学会九州支部連合大会

      巻: 1 ページ: 32-32

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] オンライン上での手話がみんなによく「見える」服と背景の色の組み合わせ -アンケート調査とカラーユニバーサルデザインに基づく分析-2023

    • 著者名/発表者名
      長谷川由美, 片山一郎
    • 学会等名
      障害学会第20回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 手関節の AI 認識を用いた指文字学習支援 Web システム2023

    • 著者名/発表者名
      本田久平, 田中省作, 長谷川由美, 宮崎佳典
    • 学会等名
      日本教育工学会 2023年春季全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 手関節の AI 認識を用いた指文字学習支援 Web システム2023

    • 著者名/発表者名
      本田久平 , 田中省作 , 長谷川由美 , 宮崎佳典
    • 学会等名
      日本教育工学会2023年春季全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 全国手話検定試験対策本に見られる「指さし」についての一考察2021

    • 著者名/発表者名
      長谷川由美
    • 学会等名
      JALT(全国語学教育学会)2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] MediaPipeを利用した指文字学習支援のためのWebアプリケーション開発2021

    • 著者名/発表者名
      上村知也, 本田久平, 長谷川由美, 田中省作
    • 学会等名
      上村知也, 本田久平, 長谷川由美, 田中省作
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 指文字学習支援システムの開発2021

    • 著者名/発表者名
      徳永和彦, 本田久平, 長谷川由美, 田中省作
    • 学会等名
      令和2年度(第 11 回)電気学会九州支部高専研究講演会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 全国手話検定試験で学ぶ基本単語に関する一考察 親密度と出現頻度の観点から2020

    • 著者名/発表者名
      長谷川由美
    • 学会等名
      第46回全国日本手話学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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