研究課題/領域番号 |
20K00877
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 大阪成蹊大学 |
研究代表者 |
伊藤 由紀子 大阪成蹊大学, 経営学部, 准教授 (20804826)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | CLIL / 伝統工芸 / 音声指導 / 文字指導 / 教員研修プログラム / 小中連携 / 教科横断型 / 日本の伝統文化 / 教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小・中学校のスムーズな接続と教科連携を意識し、小学校において日本の伝統文化・伝統工芸を扱うCLIL授業を行う。さらに、英語の音声から文字への移行期につまずきを感じて英語嫌いになる児童を一人でも少なくするため、「音声と文字の段階的で丁寧な(スモールステップ)文字指導の教材」を開発し現場に役立てる。 また、児童が英語の文字を学ぶ際に、教員が適切な指導ができるよう、文字指導の方法と教材の活用法を中心に、小学校で往還型の教員研修プログラムを構築し、定期的なサポートを行うことによって、自信を持って英語指導に臨める教員養成に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本の伝統文化や伝統工芸を扱ったCLIL(内容言語統合型学習)授業において音声から文字へのスムーズな指導を目指し、小・中学校での体験型授業実践を行った。その結果、英語の音声を自然に受け入れる体験型CLIL授業を通して、児童生徒の「使える英語」の学習意識とともに、日本の伝統文化・伝統工芸への興味・関心が高まった。また、音声や文字に着目した教材による活動が、英語の文字への興味を促すことにもつながった。さらに、教員研修としては、CLILを取り入れたい教員を対象に、CLILのアイデア共有や音声や文字の指導方法、教材の使い方等を中心に研修会を実施し、授業実践時のサポートを行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、外国語指導において日本の伝統文化・伝統工芸を扱うCLIL授業を行い、日本文化を英語で伝えたいという児童生徒の積極的な態度の育成を目指した。近年はグローバル化が進んでいるが、日本の良さを発信する力の育成もまたグローバル教育の一つである。しかし音声から文字への移行期につまずき、英語嫌いになる児童生徒は少なくない。そこで教員が適切な指導ができるよう研修を行い、自信を持って指導できる教員養成に貢献した。教科書にはCLILの視点が取り入れられているが現場では新しい指導に対する戸惑いも見られる。その点からも本研究は教員に寄り添い自信を持って指導できる教員の養成という社会的意義がある。
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