研究課題/領域番号 |
20K00879
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
藤原 三枝子 甲南大学, 人文科学研究科, 特別研究員 (50309415)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 初修外国語 / 学習目標 / 協働研究 / コミュニカティブな授業 / プロジェクト学習 / ICT / ITC / 教員研修 / 授業研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,大学における初修外国語の授業改善を目指す教師が,ICT(情報通信技術)を利用して大学と語種を越えてつながり,学習者の学ぶ意欲を促進する授業の構築に向けて具体的な方策を提案することにある。そのために,1)初修外国語に共通する「授業の指針」を作成すること,加えて,2)語種の独自性も考慮した「授業観察シート」を作成し,それらを当該言語および所属大学の教師と共有することを目指す。このことにより,初修外国語教育を担う教師個人の授業改善とともに,大学における外国語の授業改善の輪を広げる。本研究は初修外国語の授業改善に向けて,大学と語種の垣根を越えて行う協働研究である。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、研究代表者については、IDT(Internationale Tagung der Deutschlehrerinnen und Deutschlehrer)で2022年8月に行った研究発表を、叢書"Projektarbeit in Deutsch als Fremd- und Zweitsprache: Theoretische Verortung und innovative Ansaetze in empirischer Forschung und unterrichtlicher Praxis" (Universiaetsverlag Goettingen)に投稿し、査読に基づき、複数回の修正を行った。叢書の発行は2024年度になる。加えて、初修外国語としてのドイツ語教育について、講演活動を行った。研究協力者の中には、言語教育の学習目標に関する研究を進め、2024年5月の発表に向けて論文作成と修正を重ねた協力者もあった。 また、2024年3月21日にはオンラインで本科研の研究会を実施し、ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語・日本語の研究協力者が参加し、発表とディスカッションによって、2023年度の初修外国語の授業状況と研究状況を共有した。本研究会では、最終年度となる来年度の活動として、研究小冊子の作成を行う計画について話し合った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度当初は、2024年3月に実施される「言語教育エクスポ」での協働発表を計画していたが、準備に十分な時間をとることができず発表に至らなかった。最終年度となる2024年度には論文集を発行できるように、論文執筆要領等の早期共有などに配慮し、研究協力者も夏休みに執筆に集中できるように計画する。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度となる2024年度には、2025年3月に、研究協力者とともに、大学における初修外国語に関連する論文集を発行することを目標とする。それを実現するために、ZoomあるいはTeamsを活用してオンラインによる研究状況の共有を行うとともに、学会参加等を利用して話し合いを深める。また、研究代表者が2024年3月に取得した日本語教師資格を基に、大学における日本語教育に関する理解を深め、日本で行われる「第二言語としての日本語」教育と「第二外国語としての初修外国語」教育の目標や実践との比較を行う。
|