研究課題/領域番号 |
20K00903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
濱嶋 聡 名古屋外国語大学, 世界共生学部, 教授 (80238063)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | オーストラリア先住民 / 種数言語復活・維持教育 / アイヌ民族 / アボリジニ / 少数言語復活・維持 / 言語政策 / トレス海峡諸島民 / 少数民族語復活維持教育 / アイヌ民族・言語教育 / バイリンガル教育 / 少数民族語復活維持 / アイヌ / 少数民族言語復活・維持 / 共生社会 / 外国語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
現在まで訪問した北部準州遠隔地コミュニティスクール、クイーンズランド州最北端先住民居住区、南オーストラリア州アボリジニ学校、大学研究所での収集資料分析に加え、訪問予定先でのアンケート調査(英語、その地域の伝統言語識字力とその必要性、家庭での使用言語、教育内容についての満足度等)、校長、教員へのインタビュー調査(生徒数、教員構成、出席率、カリキュラム、進学状況等)、参与観察(職場の仲間同士の会話、学校内外での会話等)を実施し、各学校の差異、言語復興・維持を阻む要素を分析し、どのような言語復興・維持が先住民にとって有益で望まれるものかを明らかにし、合わせてアイヌ民族との共生実現の示唆とする。
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研究成果の概要 |
今回、直接現地を訪問(コロナ禍のため1回のみ)して現地の教育者、言語学者へのインタビュー等の対面方法、オンラインによる間接的方法により多くのITデータを収集することができた。前2回は、オーストラリア大陸最北端のヨーク岬のアボリジニ家庭に滞在しての収集が可能であったが、今回はコミュニティに入ることは不可能であったため、ケアンズのPama(バマ)言語センターにて、研究所が作成したIT教材の活用、効果についての情報を収集し実際にその教材も入手することが出来た。オーストラリアにおける先住民語の復興・維持教育は日本に比べてはるかに進んでおり、アイヌ民族との共生を含む共生社会を促進するための指針となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アボリジニ社会が多文化・多言語の世界であることはあまり知られていない。各コミュニティ内教授言語を決める場合、"Which Language?"といった問題が必ず発生する。学術的のみならず、言語復興・維持が経済的にも先住民にとって有利になる必要性がある。さらに種々のプログラムを実践してきたオーストラリアの取り組みは日本におけるアイヌ民族、日本人との共生社会実現にとって多くの寄与をもたらすものでもある。
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