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複言語・複文化活動を通した共同体での発展的学び:連携型アクションリサーチの試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K00904
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関京都外国語大学

研究代表者

吉田 真美  京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (80300242)

研究分担者 南 博史  京都外国語大学, 国際貢献学部, 教授 (00124321)
河上 幸子  京都外国語大学, 国際貢献学部, 教授 (30586730)
島村 典子  京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (30724273)
梶川 裕司  京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (40281498)
中山 智子  京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (80434645)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード複言語複文化主義 / 地域連携 / フィールドワーク / COIL / テキストマイニング / 環境保全型農業・林業・漁業 / 高大連携 / 地域との連携 / フィールド / 外国語・国際系大学生 / 振り返り / 共同体 / 複言語・複文化 / 複言語主義 / コミュニティエンゲージメント / アクションリサーチ / 学びの共同体 / フィールドワークプロジェクト / スタディーツアー / 小学校での外国語活動 / グローカルな地域貢献活動 / 多言語・多文化絵本読み聞かせ / 地域参加型アクションリサーチ / 複言語・複文化主義 / 質問紙 / 連携型アクションリサーチ / 複言語主義、複文化主義 / 実践共同体 / 外国語大学区 / 多文化共生社会
研究開始時の研究の概要

連携型アクションリサーチという枠組みを用いて、大学と地域コミュニティ、またはその関連機関との連携による協働体験プロジェクトを展開し、学生自らがさらなる課題を発見することで発展させる。次に 学生が、地域コミュニティや関連機関との連携による協働体験から得た学びや、課題に対し て得た知見を可視化し、共同体メンバーと共有する。 最後に参加学生の変容・成長や各プロジェクトが共同体へ与えた影響を多面的に評価する。

研究実績の概要

1)中山・吉田担当の「多言語絵本読み聞かせプロジェクト」は、児童館3回、保育園1回、学園祭1回の計5回のイベントを開催し、参加学生には7名に対してインタビューを行い、参加した保護者にはアンケートを取り、データ分析後活動が学生及び地域に与えた影響を考察した。また4年間連続で参加した学生のデータを分析し、参加学生の経年的な成長を考察した。;2)河上の「学生・生徒主体のグローカルな中高大連携事業の構築プロジェクト」では、和歌山県美浜町でのCommunity Engagement Programの一環で、学生と地域の連携でご当地ラーメンを開発し9月にポップアップストアを開店した。また、そのときの来客全員にアンケート調査を実施した。;3)島村の「大学生・留学生・高校との連携による語学スタディツアー(研究担当者:島村・南)」は、2019年に実施したプログラムの教育効果を検証し、実践報告にまとめた。また、同内容を学内のFDにて発表した。また、島村が海外の大学と連携して行ったCOIL型外国語教育について、その全行程を報告書にまとめた。;)南の「外国語専攻の学生と地域住民による町おこし」では、荒廃が進む中山間地において「環境保全型生業」を学べる「くまだん大学」を開始した。留学生を含め多様な人材が交流できる状況となっている。活動の写真展を現地で開催した。;5)評価担当の梶川は本研究の複数の取組みのうち「多言語絵本読み聞かせプロジェクト」に参加している学生への聞き取り調査の文字データをテキストマイニングにかけ、その特徴を明らかにするための試行をおこなった。観点としては、①単語使用の学生ごとの相違と共通点、②単語使用の経年変化、である。
最終年ということで、学内FDにおいて、実践報告を行い、4年間の取り組みを報告書にまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中山・吉田は、児童館や保育所以外に、学園祭でも「多言語のおへや」というイベントを開催し、来室した親子に多言語による読み聞かせ実践を開始した。
河上は、5月~7月にかけて連携先との事前調整および学生側の取り組み準備を行うべく、8月末~9月に学びの発信の実践を行い、10月~1月に連携先へのヒアリングやアンケート調査および分析を行う準備中である。
島村は、「教職を志す中国人留学生と資格試験を目指す日本人中国語学習者による作文教育」の予備調査として、中国語の資格試験に関する授業内で、受講生を対象とした作文問題のデータを計14回分収集し、データの分析を行っている。
南は、本研究を含め12年間におよぶ地域住民に寄り添った活動を継続できている。今年度の越前フィールドワークを通して、あらためて参加学生へのアンケート調査を実施し、留学生や本学以外からの参加学生も対象とする。 現在、ライングループで連絡がある卒業生へのアンケート調査を行い、住民への調査 も行う予定である。
梶川は一定の評価を得ているテキストマイニングのフリーソフトを利用し、単語レベルの分析をおこなっている。

今後の研究の推進方策

中山・吉田は、今年度から新しい研究メンバーや参加学生を増やし「外国にルーツのある」学生と、中高生との交流の機会を設ける。具体的には学園祭の「多言語の部屋」イベントを拡大し、複言語環境にある中高大生が自分たちの資源を積極的に生かしたアイデンティティ構築を支援する。
河上は、中高大連携、社会連携を単なる営業や負担の増大と捉えずに、学生の学びの発信の機会、また中高校側が抱える課題やニーズ調査の場と捉えることで、教育および研究実践としても新たな可能性を開拓する。具体的には当該ご当地ラーメンを地域と連携して、海外進出させるという計画があるため、それにむけた調整をおこなうとともに、これまでの研究について報告をおこなう。
島村は「教職を志す中国人留学生と資格試験を目指す日本人中国語学習者による作文教育」を実施するにあたり、タンデム学習、サービスラーニング、中国人留学生を活用した中国語作文教育に関する先行研究を調査し、実施の下準備を進める。
南は、卒業生など活動参加者を対象としたアンケート調査を実施し、活動を通したライフキャリア形成の効果を評価する。
梶川はより高度なテキストマイニングがおこなえるソフトを導入し、単語の分析から一歩、進めて、単語の連鎖及び構文の解析をおこないたい。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (19件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件) 図書 (3件)

  • [国際共同研究] North Island College(カナダ)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「フィールドワークを通した高大連携型外国語教育の実践」2024

    • 著者名/発表者名
      島村典子、南博史、青山恭子
    • 雑誌名

      『国際言語文化』

      巻: 第9号、

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] COIL型外国語教育の試み――日台の学生による課題探究型協働学習の実践――2023

    • 著者名/発表者名
      島村典子、葉懿萱
    • 雑誌名

      中国語教育 (中国語教育学会)

      巻: 21 ページ: 147-167

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 移民と観光:和歌山県アメリカ村とルーツ・ツーリズム2023

    • 著者名/発表者名
      河上幸子
    • 雑誌名

      『東アジアの海域における移民と社会』

      巻: 0 ページ: 361-384

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 複言語環境で育った学習者のアイデンティティの変容―「投資」が「豊かな資源」になるまで2021

    • 著者名/発表者名
      吉田真美
    • 雑誌名

      JAAL in JACET Proceedings Volume3

      巻: 3 ページ: 109-116

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 複言語・複文化活動を通した共同体での発展的学び:連携型アクションリサーチの試み2020

    • 著者名/発表者名
      吉田真美、畑田彩、梶川裕司、河上幸子、南博史、中山智子、島村典子、村上正行
    • 雑誌名

      研究論叢

      巻: 95 ページ: 117-143

    • NAID

      120006886179

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 和歌山アメリカ村の地方創生とルーツ・ツーリズムー移民研究の社会還元に向けてー2020

    • 著者名/発表者名
      河上幸子、東悦子、西山巨章
    • 雑誌名

      移民研究年報

      巻: 26 ページ: 81-96

    • NAID

      40022286917

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「複言語・複文化活動を通した学びの共同体の構築と有効性: 外国語大学における学びの可能性を考える」2024

    • 著者名/発表者名
      吉田真美、中山智子、南博史、河上幸子、島村典子、梶川裕司
    • 学会等名
      京都外国語大学・京都外国語短期大学 2023年度冬季FD研修会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「社会に融合できる総合力をもった人材育成にむけた提案~福井県越前町フィールドミュージアム活動を通して」2023

    • 著者名/発表者名
      南博史
    • 学会等名
      大学コンソーシアム京都第28回FDフォーラム『社会と融合する大学教育のかたちを考える』FDフォーラム第10分科会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「パブリック・ヒストリーとは何かー地域に活きるアカデミズムー」2023

    • 著者名/発表者名
      河上幸子
    • 学会等名
      日本カナダ学会第48回年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会に融合できる総合力をもった人材育成にむけた提案~福井県越前町フィールドミュージアム活動を通して2023

    • 著者名/発表者名
      南博史
    • 学会等名
      FDフォーラム第10分科会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] COIL型中国語教育の試み―日台の学生の協働による研究発表活動の実践―2022

    • 著者名/発表者名
      島村典子、葉懿萱
    • 学会等名
      中国語教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「移民と観光:移民県和歌山アメリカ村の事例」2022

    • 著者名/発表者名
      河上幸子
    • 学会等名
      東アジア海域社会と移住 韓国海洋大学校国際海洋問題研究所「海の人文学」研究チーム国際学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 地域との協働による高大連携型外国語教育の試み―福井県越前町熊谷での語学スタディツアーを通して2020

    • 著者名/発表者名
      島村典子
    • 学会等名
      大学コンソーシアム京都FD研修「地域社会で生かす大学の『多文化共生』教育」
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 外大生による「多言語・多文化絵本読み聞かせプロジェクト2020

    • 著者名/発表者名
      中山智子・吉田真美
    • 学会等名
      第26回FDフォーラム(主催:大学コンソーシアム京都) ポスター発表
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] Identity formation of a child who grew up in a multi-language environment: An autoethnographic case study2020

    • 著者名/発表者名
      Mami YOSHIDA
    • 学会等名
      American Association of Applied Linguistics (AAAL) Annual Conference (Virtual)
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] 科研報告書「複言語・複文化活動を通した学びの共同体の構築と有効性」2024

    • 著者名/発表者名
      吉田真美、南博史、中山智子、河上幸子、島村典子、梶川裕司
    • 総ページ数
      170
    • 出版者
      京都外国語大学
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「移民と観光:和歌山県アメリカ村とルーツ・ツーリズム」 権京仙・具知瑛・金潤煥 編著『東アジア海域の移住と社会』2023

    • 著者名/発表者名
      河上幸子
    • 総ページ数
      24
    • 出版者
      図書出版
    • ISBN
      9791160688153
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 「2022年度(第3回)CEP美浜町 成果報告書」2023

    • 著者名/発表者名
      河上幸子
    • 総ページ数
      120
    • 出版者
      京都外国語大学グローバル観光学科
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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