研究課題/領域番号 |
20K00919
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
戸川 点 拓殖大学, 国際学部, 教授 (50781225)
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研究分担者 |
小嶋 茂稔 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20312720)
岩井 淳 静岡大学, 人文社会科学部, 名誉教授 (70201944)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歴史教育 / 歴史総合 / 日本史探究 / 世界史探究 / 歴史学 / 教員養成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は大学で行う、高校地歴科の教員養成に関わる新科目の構築を目指すものである。 2022年より高校では、「歴史総合」や「日本史探究」「世界史探究」などの新科目が始まる。こうした新しい歴史教育に対応できる教員養成カリキュラムの構築を目指すものである。 2020年度は教員免許法を分析し、新しい科目の可能性や日本史や世界史で扱うべき内容の精選を行う。2021年度はこの年公表される「歴史総合」の教科書の分析や自国史、世界史の他に東アジア史を行なっている台湾の歴史教育の調査などを進める。2022年にはこれまでの研究成果をもとに具体的なシラバスなどを作成し公表する。
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研究成果の概要 |
本研究は新しく大きく変わった高校歴史教育に対応する教員を養成するための大学における教職科目の刷新を目指したものである。まず教員免許法を検討し、教科と教職に関する科目の大くくり化や複合科目の設置が有効であることを明らかにしシンポジウムなどで報告を行った。また教科教育法などで扱うべき一般的包括的内容を検討し、高校教員からの聞き取りや台湾における歴史教育の状況調査を踏まえ、史料の取り扱い、時代区分の考え方、探究科目の内容について論文化し公表した。教職課程については各大学によってあり方が異なるため、これらの研究により今後の教職科目の基本的な方向性を示し、各大学における刷新を求め、本研究の成果とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、学習指導要領が変わり、高校社会科では近現代の世界とその中における日本を考える「歴史総合」や思考力養成を重視する「日本史探究」「世界史探究」などの新科目が置かれた。従来の科目と全く異なるこれらの新科目をどう教えたらよいか、現場や教職を目指す学生たちに戸惑いが多い。そのためにこれらの新科目に対応できる教職課程のカリキュラムを作る必要がある。本研究はそのための新しい教職科目の内容や方向性を明らかにしたものであり、これからの教員養成を進めるうえで必須の研究である。また本研究で明らかにした日本史や世界史の一般的包括的で精選した内容は現職教員の授業改善にも資するものである。
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