研究課題/領域番号 |
20K00932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
引野 亨輔 東北大学, 文学研究科, 准教授 (90389065)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 江戸時代 / 浄土真宗 / 在村知識人 / 文化環境 / 商業出版 / 文字言語 / 音声言語 / 通俗仏書 / 宗派意識 / 出版文化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近世中後期に羽前国村山地域における浄土真宗門徒の中心的存在であり、村山郡溝延村の村役人を務めることもあった工藤家の古文書を使用して、同時期の在村知識人がどのような文化環境に置かれていたのかを考察しようとするものである。現在の工藤家には、18世紀終わりから19世紀始めに活躍した当主儀七に関する史料が残されており、そこには自著・法話の書き取り・購入した仏教書などが含まれる。そこで、本研究では、工藤家の古文書という良質な史料を活かし、僧侶・儒者のように特定の学びの場を持っていない在村知識人が、どのような場所でいかなる方法を用いて知識獲得していったのかを、具体的に解き明かす予定である。
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研究成果の概要 |
本研究は、江戸時代中後期に羽前国村山地域における浄土真宗門徒の中心的存在であり、村役人を務める家柄でもあった工藤家の古文書を使用して、同時期の在村知識人がどのような文化環境で活動していたかを分析したものである。研究期間中に作成した古文書目録によると工藤家文書は約350点あり、そのなかには工藤家の当主が作成した遺言書や講釈の聞き取り、東本願寺参詣時に京都で購入した仏教書などが多数含まれている。そこで、本研究では、これらの史料によりつつ、工藤家の当主たちが、知識を獲得し、発信していく具体的な様相を解き明かした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代人は、インターネットを活用して必要な書籍や情報を手に入れたり、地域のカルチャーセンターで好みの教室に通ったりと、様々なルートで知識を獲得することができる。しかし、そうした文化環境に乏しい江戸時代の在村知識人は、いかなる手段で知識を獲得したのか。また、彼らは知的特権層(工藤家ならば東本願寺の学僧たち)から与えられる知識をひたすら受動的に受け取ったのか、それとも何らかの批判精神を鍛え上げていたのか。本研究では、以上のような観点から、知識人にとって普遍的な課題ともいえる、より高次な知識を獲得する工夫や、得た知識を批判的に検証する可能性に迫ってみた。
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