研究課題/領域番号 |
20K00957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
矢田 俊文 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (40200521)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 1714年正徳台風 / 1856年安政台風 / 1699年元禄台風 / 明治25年台風 / 明治26年台風 / 家屋倒壊率 / 一軒当り死亡者数 / 台風被害報告書 / 台風被害数 / 台風被害率 / 元禄12年8月15日 / 年代記 / 谷合氏見聞録 / 被害報告書 / 家屋全壊率 / 安政3年8月25日 / 潰家 / 多摩地域 / 江戸 / 巽風の記 / 前近代 / 台風 / 被害数 / 正徳4年 / 安政3年 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、前近代の台風による被害数(死亡者・被害家屋)を明らかにするものである。具体的な研究対象は1714年正徳台風と1856年安政台風である。 1714年正徳台風については、被害数と被害範囲を明確にすることにより、広範囲に被害を与えた台風であったことを明らかにする。 1856年安政台風については、前年の安政江戸地震が狭い地域に被害をあたえた災害であったのに対し、安政台風は関東一円に大被害を与えた災害であることを明確にする。 研究は潰屋・半潰・死亡者数が記載された村・大庄屋・組合村・藩等作成の被害報告書を収集・分析という方法で行う。
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研究成果の概要 |
1714年正徳台風、1856年安政台風の被害地域、家屋倒壊数、死亡者数を明らかにした。1856年安政台風における一軒当り死亡者数が0.18人であることを明らかにした。領主すべてが半潰という用語を使用して被害報告の提出を求めていないことから家屋被害率の算出に半潰数を使うことはできない。したがって、家屋倒壊率は全壊家屋数を全家数で除したものをパーセントで示したものである、とすべきであることを明確にした。 『歴史学による近世・近代台風・暴風雨史料集―被害数と被害率―』を作成し、被害地域、家屋倒壊数、風折木数、家屋倒壊率・一軒当り死亡者数を示す史料を掲載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震による家屋倒壊率は、(全潰戸数)+0.5×(半潰戸数)を全戸数で除したものをパーセントで示したものではなく、家屋倒壊率は、全潰戸数を全戸数で除したものをパーセントで示したものとすべきであることを明らかにしているが(矢田・堀田2019)、台風による家屋倒壊率も、全潰戸数を全戸数で除したものをパーセントで示したものとすべきであることを明確にした。以上の地震・台風等災害の家屋倒壊率の算出法は、今後の地域防災に貢献するものとなる。 また台風に伴う高潮被害の一軒当り最大死亡者数は0.18人であることを明らかにしたことも、今後の地域防災に貢献するものとなる。
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