研究課題/領域番号 |
20K00964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
朴澤 直秀 東洋大学, 文学部, 教授 (70377696)
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研究分担者 |
曽根原 理 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (30222079)
上野 大輔 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (90632117)
林 晃弘 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (10719272)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 成菩提院 / 鶴岡藩 / 時宗市屋派 / 時宗遊行派 / 教団構造 / 政教関係 / 大成経 / 近世仏教 / 談議所 / 中本寺 / 教団組織 / 寺院史料 / 藩の宗教政策 / 触頭 / 近世仏教教団像の見直し / 「宗教統制」 / 在地寺院 / 教団内の金の流れ / 宗教政策 / 寺社政策 / 宗教施設 / 宗教者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、近世の「宗教政策」像の見直しを図るべく、実態に即した精緻かつ正確な像を提示することを目指す。その際、「寺社政策」を狭義のものに留めずに広く検討することに留意する。 そのために、寺社・教団の側からみても、藩や広域支配などの側からみても、局所的・個別的な諸動向に着眼しつつ、それを全体的な動向に位置づけて検討していくことを重視する。寺院史料などの分析に立脚して、「宗教政策」像の更新を図る。
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研究実績の概要 |
本年度も、滋賀県米原市柏原の成菩提院の調査を、研究分担者・研究協力者と共に2回実施できた。今年度は、これまでの調査による目録全体の、史料に即した点検、記載内容の統一などを行うと共に、中世や近世初期などの史料についての調査を進め、それらの福田榮次郎「『成菩提院文書』の総合的研究」(『明治大学人文科学研究所紀要』第45冊)との対照作業も進めた。若干作業に未了部分があり、本科研終了後もその作業を進め、整理・目録作成を完了させたい。 また、研究代表者単独での作業として、前年度に引き続き、山形県鶴岡市の鶴岡市郷土資料館の未整理寺院史料の整理を進めた。庄内藩における時宗遊行派の触頭である長泉寺由来の長泉寺文書について、整理・目録作成を進め、昨年度までに完了した新義真言宗の触頭である龍覚寺由来の龍覚寺文書と、浄土宗の正覚寺由来の正覚寺文書の分と併せて、解題を付し、「鶴岡市郷土資料館所蔵 龍覚寺文書・正覚寺文書・長泉寺文書目録」として成稿した。また長泉寺文書について撮影を行った。 研究代表者による成果として、寺檀制度をめぐる通念に関わる情報の流布過程について検討した「「宗門檀那請合之掟」の流布と併載記事」がある。また、上野大輔・小林准士編『日本近世史を見通す6 宗教・思想・文化』において、林晃弘氏による、織豊政権期から17世紀後半に至る政教関係の展開を見通した「近世的な政教関係の形成」を受けて、時宗教団を素材に、教団構造・寺院をめぐる諸関係を明らかにし、その構造を前提とした幕府の教団把握などを考察した「仏教教団・宗派の構造」などがある。さらに、研究分担者による、一覧に記載した業績を得た。 2023年8月27日には、科研B「近世日本における諸国東照宮と「神格化」の研究」(研究代表者岸本覚氏)と共催で、東洋大学白山キャンパスにおいて「『大成経』研究の現在」 研究会を開催した。
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