研究課題/領域番号 |
20K00983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
石田 徹 島根県立大学, 国際関係学部, 教授 (90386524)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 対馬 / 朝鮮 / 訳官使 / 隣交 / 通信 / 相互認識 / 対馬宗家文書 / 訳官記録 / 潜商 / 問慰行 / 日朝関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、既存研究で「訳官使」の機能・役割と見なされてきた諸点についての事実確認・検証作業を行う。つまり、① 訳官使が抱えていた各任務を確認し、その時々の任務遂行プロセスを跡づけること、② そうした諸任務をめぐって、対馬藩側・朝鮮王朝側はその都度どのようなスタンスをとっていたのか、どのような「戦略」で交渉に臨んでいたのかを跡づけること、③ それらの結果、対馬側の朝鮮観や朝鮮側の日本観にはどのような変化が見られたのかを検証すること、が本研究の主な課題である。
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研究実績の概要 |
第4年度(2023年度)になって、ようやくコロナ禍の状況が国際的に改善が見られ、渡韓条件も緩和されたことで、当初計画していた韓国国史編纂委員会での対馬宗家文書史料の調査・収集を、8月と3月に実施することができた。また、1月には対馬歴史研究センターでの調査収集も行ったほか、東京大学史料編纂所所蔵対馬宗家文書の遠隔複写などを行い、史料の収集に尽力した。これらの調査収集で得た史料の分析に努めている。 当年度は、関連する研究会(「訳官使・通信使とその周辺」研究会)での報告を2本(「書評・鈴木康子『転換期の長崎と寛政改革』」、「『訳官入料御願』の検討」@韓国西江大における、「訳官使・通信使とその周辺」研究会と西江大学校デジタル歴史研究所・国際地域研究院との共催コロキアム「近世東アジアの疎通と交流」)行い、そのうち「書評・鈴木康子『転換期の長崎と寛政改革』」を活字化した(『訳官使・通信使とその周辺(科研費研究成果報告集)』8号)。またこの他の成果として「訳官使」とは直接の関係があるわけではないが、「征韓論からみる日本と『中華』」(『アステイオン』98号)を発表した。 なお、第3年度終了時にも述べたように、韓国での史料調査が出来ずにいたため、研究計画を十分に遂行するべく事業期間の延長を申請し、認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ようやく韓国での史料調査を実施でき、当初計画の遅れを少しでも取り戻せたものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今回、本助成事業の最終年度延長を申請し、認められたので、史料の調査・収集とその分析、成果の発表に努める。
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