研究課題/領域番号 |
20K00990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
大谷 渡 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (80340644)
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研究分担者 |
橋寺 知子 関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (70257905)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | フィンランド人宣教師と戦後日本 / スウェーデン人宣教師と山梨・神奈川・静岡 / 日本人青年の精神世界と国際交流 / スウェーデン人宣教師と山梨・横浜・御殿場 / スウェーデン人宣教師と山梨 / 青年知識人の精神世界と国際交流 / 北欧自由基督教宣教団 / グローバル地域文化交流 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本現代史研究の視点から、日本と台湾・ノルウェー・デンマーク・スウェーデン・フィンランドの、それぞれの地域社会の市井の人々の暮らしと社会の変容を見つめつつ、北欧自由基督教宣教団の宣教師たちの足跡を追究し、日本・台湾・北欧の文化交流の有り様を問おうとするものである。関西・北陸・東海での北欧自由基督教宣教団の要に位置したフィンランド人宣教師グループ、特にパタニ・カルナ、レア夫妻の台湾および大阪・京都での足跡と、スウェーデン人宣教師グループの山梨・静岡での足跡を、彼らが寄せた日本人と日本文化への思いにまで踏み込んで明らかにし、市井の人々の社会的文化的交流の史実を記録化する。
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研究成果の概要 |
本研究ではフィンランド自由海外伝道教団の全面的協力が得られ、1950年代におけるタパニ・カルナ、レア夫妻やラウリ・ヘイモネン宣教師らの京都での足跡を解明した。特に、彼らの伝道によって入信した当時京都大学学生だった2人の証言者から取材できたことにより、フィンランド人宣教師と日本人の交流をその心の襞にまで踏み込んで記録化できた。タパニ・カルナ、レア夫妻各々のフィンランド語の著書を入手できたことも大きな成果であった。山梨・神奈川・静岡におけるスウェーデン宣教師たちの足跡は、甲府市の初期教会員への取材から大きく進展した。これらの研究成果は、2024年3月に国際シンポジウムを関西大学で開催し公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、戦後中国共産主義革命に追われ台湾を経て日本に入り、1950年代から60年代にかけて、大阪・愛知・京都・兵庫・滋賀・福井・石川・山梨・神奈川・静岡において開拓伝道を行った北欧自由基督教宣教団の宣教師たちの足跡と、当時の日本人及び日本社会との交流の実相と全体像を記録化した。なかでも、京都に入ったフィンランド人宣教師のタパニ・カルナ、レア夫妻及びラウリ・ヘイモネン、リーサ夫妻に導かれた京都大学学生たちの精神世界は、当時の北欧と日本との社会的文化的交流の史実として、学術的にも社会的にも重要である。京都のフィンランド人宣教師たちは、日本伝道に従事した北欧各国の宣教師たちの要に位置していた。
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