研究課題/領域番号 |
20K00995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
仁藤 敦史 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30218234)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 古代荘園 / 額田寺 / 栄山寺 / 倉院 / 国印 / 条里 / 倉印 / ミヤケ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、古代荘園と在地社会の実態分析から「日本型律令制」の理念と実態を、従来の肉眼観察だけによらない新たな資料分析手法を積極的に導入することにより明らかにする。 古代荘園図研究の方法として、Ⅰ荘園図の詳細な観察と資料情報提供、Ⅱ史料群のなかで荘園史料を位置付けること、Ⅲ荘園の現地調査があげられ、これらを学際的かつ総合的に展開することで、古代荘園経営の実態に迫る。
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研究成果の概要 |
本課題は、古代荘園と在地社会の実態的分析から「日本型律令制」の理念と実態を新たな分析手法により明らかにすることを目的とした。炭素14年代分析法、高精細の顕微鏡システム、地理情報ソフトなど新たな分析手法を駆使することにより、従来の肉眼観察的な成果に比較して、より高度な分析情報を獲得できるようになり、絵図や文書の正確な読み取りが可能となった。 古代国家が荘園経営を認定する場合の法的根拠として、氏族の墓や馬を飼育する牧が根拠とされ、官符認定などが必要とされた。こうした古代荘園領有の根拠が荘園において共通していることが確認されたことも成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古代と中世では異なる立場から荘園研究がなされてきたが、古代から中世へ続く荘園について連続的に位置づける研究は少なかった。さらに、従来の荘園研究では文書や絵図の肉眼観察が主流で、高度な分析手法を導入した研究も少なかった、本研究は、これらを克服する試みである。さらに、荘園の歴史的景観は日々失われつつあり、これらを記録し保存していく努力は社会的意義が大きく緊急性がある。
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