• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

イギリス帝国の住民支配と警察―19世紀~20世紀初頭の南アフリカ・ケープを中心に

研究課題

研究課題/領域番号 20K01037
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関中央大学 (2023)
金沢大学 (2020-2022)

研究代表者

堀内 隆行  中央大学, 文学部, 教授 (90568346)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード南アフリカ / 警察
研究開始時の研究の概要

イギリス帝国が住民の情報収集や管理・監視を徹底する上で、警察が重要な役割を担ったことはよく知られている。その起源は19~20世紀初頭の南アフリカにあり、そこでの実践を経て、類似のシステムが本国や他の植民地にも導入された。本研究では当時のケープ警察を対象に、制度的変遷、人種主義的特質や他地域への影響を検討する。南アフリカ警察はアパルトヘイト期(20世紀後半)に抑圧者の性格を強めたが、本研究はその源流をたどり、南アフリカ国家の特異性も明らかにする。また本研究は、南アフリカが世界に与えた影響を政治とりわけ国家の側面から探り、経済・疫病・環境に偏りがちなグローバル・ヒストリーの問題点を克服する。

研究実績の概要

本研究全体の目的と実施計画は下記のとおりである。
「イギリス帝国が住民の情報収集や管理・監視を徹底する上で、警察が重要な役割を担ったことはよく知られている。その起源は19~20世紀初頭の南アフリカにあり、そこでの実践を経て、類似のシステムが他の植民地や本国にも導入された。だが、この実践について先行研究は、20世紀初頭に関心が偏り、南アフリカ最古の植民地であるケープの、19世紀以来の歴史を軽視している。そこで、本研究では19世紀~20世紀初頭のケープ警察を対象に、制度的変遷(令和2年度)、人種主義的特質や他地域への影響(令和3、4年度)を検討する。南アフリカ警察はアパルトヘイト期の抑圧者の印象が強いが、本研究はその源流をたどり、南アフリカ国家の特異性をも明らかにする。また、近年流行のグローバル・ヒストリーは経済・疫病・環境に偏りがちだが、本研究は、南アフリカが世界に与えた影響を政治とりわけ国家の側面から探り、グローバル・ヒストリーの問題点を克服する。」
当該年度は『中央大学文学部紀要 史学』69号(2024年3月)に「「下からの歴史」からグローバル・ヒストリーへ―チャールズ・ファン・オンセレンの南アフリカ犯罪史研究をめぐって―」を寄稿、制度史にとどまらず個別具体的な犯罪取締りの事例を明らかにすることをとおして研究の内容を豊かにした。また、イギリスおよび南アフリカでの史料調査を再開できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

史料調査は再開できたがなお十分ではなく、来年度も引きつづき行う必要がある。

今後の研究の推進方策

1年間の延長が認められたので、その間に完了する予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 「下からの歴史」からグローバル・ヒストリーへ―チャールズ・ファン・オンセレンの南アフリカ犯罪史研究をめぐって―2024

    • 著者名/発表者名
      堀内隆行
    • 雑誌名

      中央大学文学部紀要 史学

      巻: 69 ページ: 89-107

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] (書評)山本めゆ著『「名誉白人」の百年―南アフリカのアジア系住民をめぐるエスノ-人種ポリティクス』2022

    • 著者名/発表者名
      堀内隆行
    • 雑誌名

      『秋田魁新報』他23紙(共同通信社配信)

      巻: 2022年6月18日号 ページ: 12-12

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 警察と国家モデルのグローバル・ヒストリー2021

    • 著者名/発表者名
      堀内隆行
    • 雑誌名

      フェネストラ―京大西洋史学報―

      巻: 5 ページ: 13-17

    • NAID

      120007043410

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] アフリカ(2019年の歴史学界―回顧と展望―)2020

    • 著者名/発表者名
      堀内隆行
    • 雑誌名

      史學雜誌

      巻: 129-5 ページ: 308-310

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 現代史の立場から2022

    • 著者名/発表者名
      堀内隆行
    • 学会等名
      シンポジウム「西洋史学と出版の今とこれから」(西洋史読書会第90回大会、京都大学)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 警察と国家モデルのグローバル・ヒストリー2021

    • 著者名/発表者名
      堀内隆行
    • 学会等名
      シンポジウム「世界史における国家形成・地域形成」(金沢大学ボトムアップ型研究課題「国家・社会をめぐるコミュニケーションの諸相の歴史学的解明」
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 19th and Early 20th Century Policing in the Cape Colony2020

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Horiuchi
    • 学会等名
      African Studies Association (USA) Virtual Annual Meeting
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] ネルソン・マンデラ2021

    • 著者名/発表者名
      堀内 隆行
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784004318880
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 論点・東洋史学2021

    • 著者名/発表者名
      吉澤 誠一郎、石川 博樹、太田 淳、太田 信宏、小笠原 弘幸、宮宅 潔、四日市 康博
    • 総ページ数
      378
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623092178
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 論点・西洋史学2020

    • 著者名/発表者名
      金澤 周作、藤井 崇、青谷 秀紀、古谷 大輔、坂本 優一郎、小野沢 透
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623087794
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi