研究課題/領域番号 |
20K01104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
石黒 直隆 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 客員研究員 (00109521)
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研究分担者 |
本郷 一美 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (20303919)
寺井 洋平 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (30432016)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ニホンオオカミ / イヌ / ミトコンドリア / DNA / 系統解析 / オオカミ / ミトコンドリアDNA / ゲノム / DNA |
研究開始時の研究の概要 |
絶滅したニホンオオカミは、謎の多い動物である。我々は江戸~明治時代のニホンオオカミの骨よりミトコンドリアDNA(mtDNA)を増幅してゲノム解析し、ニホンオオカミの系統を明らかにした。ニホンオオカミのmtDNAは、8塩基の挿入/欠失により2群(A群、B群)に型別され、分布に地域的な偏りがあった。本研究では、縄文草創期~江戸時代の遺跡に出土した試料を解析することにより、ニホンオオカミの遺伝的な進化や変遷、移動、地域的な分布を明らかにする。さらに、A群およびB群に属するニホンオオカミの骨の核ゲノム解析を詳細に行って系統進化を解明する。また、イヌとの交雑歴についても明らかにする。
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研究成果の概要 |
絶滅したニホンオオカミは謎の多い動物である。長年、ニホンオオカミは日本の固有種とされてきたが、ミトコンドリアDNA(mtDNA)の解析によりニホンオオカミはタイリクオオカミの一亜種とされた。ニホンオオカミはmtDNAの解析からグループAとBに分かれたが、ニホンオオカミの起源や変遷は不明である。本研究では、古い時代の骨資料を解析することによりニホンオオカミの変遷や拡散を明らかにしようとした。解析の結果、縄文時代のニホンオオカミはすべてグループAであり、系統解析からグループBはその後一部の集団から派生した可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絶滅したニホンオオカミは謎の多い動物である。mtDNAの遺伝的解析からニホンオオカミはタイリクオオカミの一亜種であり、遺伝的に大きく2群(グループAとグループB)に分かれた。縄文時代の古い骨資料の解析からグループBはグループAの一部の集団から派生したことが本研究で明らかとなった。さらに古い骨資料を解析することにより、ニホンオオカミの起源や変遷が明らかになることが示唆された。
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