研究課題/領域番号 |
20K01149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
木本 浩一 関西学院大学, ハンズオン・ラーニングセンター, 教授 (20294605)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 森林管理 / 地誌学 / 地理学 / ガバナンス / インド / 保護区 / スケール / 森林経営 |
研究開始時の研究の概要 |
インドにおいて1970年代に始まった「保護区」(PAs)の設置と1990年代に本格化した共同森林経営(JFM)は森林政策のベストミックスとされ、森林は急速に「回復」している。しかし、管理の行き届くPAsとは対象的に、PAsの周辺は無秩序のままに放置されており、土地開発競争やヒトと動物の紛争などの諸問題が深刻化している。 本研究では、インドの「保護区」を対象として、地理学的アプローチによって森林「周辺域」の現状と課題を明らかにする。 以上によって、森林経営における地域ガバナンスの可能性という実践的課題に応えるとともに、「周辺域」研究という国際的な比較研究の枠組みを構築することができる。
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研究実績の概要 |
本研究は、4種類のフィールドワーク(FW)を特徴としており、長年築いてきた協力関係を基盤としてFWを実施してきた。しかし、コロナ禍のブランクのため、協力者の異動、院生の卒業などが相次ぎ、複数のフィールドにおいて同時並行でFWを実施できなくなった。そのため、フィールドを限定しFWを実施すると共に、本研究の枠組みでの出版を目指している。 1. FW:ナガラホレ国立公園(カルナータカ州)、サリスカ国立公園(ラジャスタン州)でFWを実施した。前者では、同公園北部のBillanahosahalli村周辺を訪れ、公園の内外を分かつ境界線に設置された構造物を確認した。また、後者では、Rundh Sahpur南側の山麓に展開する水牛の局地的な移牧の実態を調査した。 2.出版:昨年度の二国間交流事業セミナー(課題番号JSPSBP_220217901)を起点として、本研究に関連する書籍の出版を準備している。また、本研究の理論的な枠組みに関する研究を社会諸科学の方法研究会で継続的に発表し、同会において出版を企画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のブランクのため、、研究協力者の異動や大学院生の卒業などがあり、研究体制の再構築が必要になり、次年度使用が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
フィールドを限定し(カルナータカ州、ラジャスタン州)、「周辺域」研究に関連するテーマを明確にし、フィールドワークを実施する。現状分析については、国内所蔵の資料などでカバーできるものを優先する。
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