研究課題/領域番号 |
20K01166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 二松學舍大學 (2022) 佛教大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
麻生 将 二松學舍大學, 文学部, 講師 (00707771)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 都市 / プロテスタント教会 / 立地 / 基督教年鑑 / プロテスタント / 教会 / 写真資料 / キリスト教会 / 近代 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は近代日本の主要都市におけるキリスト教会の立地とその時空間的変遷を分析し、教会の立地と都市空間の形成の相互関係、相互作用を検討することを目的とする。本研究を通して、都市の近代化と宗教との関係性を解明するとともに、近代日本におけるキリスト教の位置づけと両者の関係性を明らかにすることが可能であり、これまで看過されてきた点、すなわち日本の都市空間の近代化における宗教の役割について再検討するための基礎的研究となる。 本研究の特徴は、現代都市の地域社会の維持・振興に際しての宗教の役割を再考する上で、近代化の流れの中で宗教が都市空間の変化に与えた影響の検討が必要かつ有益だという事である。
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研究成果の概要 |
研究期間全体では次の成果があった。 A.1916~1940年の京都市、大阪市、神戸市、そして名古屋市のプロテスタント教会の立地状況のデータベースを『基督教年鑑』をもとに完成させた。B.データベースと並行で日本地理学会、人文地理学会、歴史地理学会、キリスト教史学会、二松学舎大学文学部シンポジウムで計5回の学会発表を行った。C.3本の論稿が雑誌に掲載された。うち1つは『キリスト教史学』75集で、査読付き雑誌である。残りは『地理』(商業誌)と『二松学舎大学論集』(大学内紀要)で、いずれも査読誌ではない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は次の通りである。これまで解明されていなかった近代日本の都市部のプロテスタント教会の立地状況の変遷が明らかになった。また、近代の都市形成と教会立地が互いに関連することの解明への道筋が立った。そのため、都市部における宗教施設の立地の都市地理学的、歴史地理学的研究が進展すると考えられる。また、キリスト教史学研究においては、近代日本の教会立地の変化を通してキリスト教会の活動実態をより詳細に解明することができる。 一方、社会的意義は都市部の近代建築としての教会の立地と変遷を通して都市内のコミュニティの歴史(地域史)の再発見や観光資源の発見、コミュニティと教会の相互関係の再構築等が期待される。
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