研究課題/領域番号 |
20K01167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
Schlunze R.D 立命館大学, 経営学部, 教授 (70319599)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Management geography / Proximity / Boundary spanning / Mixed method / Cultural synergy / Innovation community / Intercultural networks / proximity / boundary spanning / mixed method / cultural synergy / Networking / Innovative spaces / Alignment / Agility / Best practice / Value creating / teamwork / innovative spaces / community practice / participative research / 異文化経営 / management geography / intercultural / イノベーションコミュニティ / ネットワークプロモーター / 近接性 / 異文化シナジー / 空間形成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、異文化間の近接性を観察し、ドイツと日本におけるイノベーションコミュニティをつなぐプロモーターのネットワーキングについて分析する。互いの国でのスタートアップや中小企業の進出を支援するプロモーターを対象に調査を行い、異文化イノベーションネットワークにおけるプロモーターの役割とイノベーションコミュニティの空間形成を検証する。現代の様々なグローバルな課題に対処するためには国際的な協働が不可欠であり、その際に障害となりうる文化的相違を克服し、さらにそれを活用するためには、イノベーションコミュニティのための異文化空間の形成についてより深い理解が必要であると考える。
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研究成果の概要 |
本プロジェクトでは経営地理学の視点から、近接性と経営的ネットワークが異文化間の相乗効果創出にどう影響するかを調査した。プロモーターとの近接性が高いほど、異文化チームのパフォーマンスが向上するという仮説をたて、日独産業協会会員へのアンケート調査、インタビュー調査、参与観察を実施し、それぞれで得られたデータを組み合わせる混合法を用いて検証した。その結果、ネットワークにおける異文化コミュニケーションが、組織を革新的なコミュニティへと変革する上で重要であることが示された。本研究により、異文化理解を促進する革新的なプラットフォームの創出における、異文化能力を持つ境界連結者の役割についての理解が深まった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、シナジー効果の創出と革新的なコミュニティ形成の分析に関し、経営地理学分野における新たな理論的発展を促進した。今後、本研究で得られた結果を国際経営および地理学分野の主要な学術誌で公表することで、2007年に日本地理学会で発足した国際経済経営地理学研究グループへの注目が高まるとともに、経営地理学という新しい分野の確立と発展につながることが期待できる。 また日独双方の実務家向けに公表することにより、自発的あるいは経営的な交流を通じ、日独間のさらなる相乗的発展を促進することになるだろう。
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