研究課題/領域番号 |
20K01171
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶田 真 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40336251)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 都市地理学 / 農村地理学 / 都市ー農村関係論 / モビリティ / 関係性 / 都市-農村関係論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では(1)海外および日本の都市地理学/都市研究と農村地理学/農村研究の展開の比較分析と(2)オーストリア・チロル地方と盛岡市周辺地域の比較事例分析を通じて,ヒト・モノ・カネの流動性が著しく高まった現代社会の下での都市と農村の概念,都市-農村関係の再考を図り,その理解を深化させることを目的としている.
|
研究成果の概要 |
近年の技術的・社会的変化を反映して都市地理学/都市研究では,プラネタリー・アーバニゼーション論に代表される,都市的なものの境界横断的な浸透が議論され,農村地理学/農村研究では,農村性がますます社会的に構築されるようになり,移住者らがその形成に強くコミットするようになっていることが指摘されている.こうした研究潮流を踏まえて,盛岡都市圏で実施した事例分析では,1990年代後半以降,盛岡市に隣接する滝沢市が,農村的な性格を強調し,同市からの合併の申し出を拒否して独立市となることを選択する過程を分析した.その結果,これらの動きは滝沢村の農村性が再構築された結果として進行したものであると結論づけられる.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,近年の技術的・社会的変化の下での都市ー農村関係の再構築に関する学術的な議論に寄与するものであるとともに,地方創生やデジタル田園都市構想などの政策議論に対して,現代社会の文脈に則した都市と農村の共生関係の再構築に向けた指針を示すものである.
|