研究課題/領域番号 |
20K01178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
原 真志 香川大学, 地域マネジメント研究科, 教授 (40281175)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エフェクチュエーション / 地域活性化 / コンテンツ産業 / 国際ビジネス / エウダイモニック・ウェルビーイング / 観光 / アントレプレナーシップ / リハビリテーション / 地理学 / クリティカルイベントラーニング / 羅生門的世界 / 熟達起業家 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は次の3つから構成される。第一に、エフェクチュエーションに関しての地理学的な検討を行い、エフェクチュエーションに地域的次元、空間的次元を付与したフレームワークを構築する。第二に、構築したフレームワークを用いて第一段階の実証研究を行う。具体的な対象として、 (A)地域の起業家エコシステム構築プロセス、(B)コンテンツ産業のプロジェクトエコロジー、(C)日本人による国際ビジネスという3つの領域を設定する。第三に、第一段階の実証研究成果を整理検討した上で、第二段階の実証として、サラスバシーが熟達者の起業家に対して行ったシンク・アラウド法による実験調査を設計して第一段階の調査対象者に実施する。
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研究実績の概要 |
4年度目の2023年度に実施した研究実績の概要は以下の通りである。 1)エフェクチュエーション研究を地理学の視点から検討するためにさらなる文献収集を行った。エウダイモニック・ウェルビーイング、観光、アントレプレナーシップをキーワードとした文献を収集し、エフェクチュエーションの視点を地理学において応用し、発展させる方向性についてさらに考察を進めた。その中で、エフェクチュエーションの原理を検討する比較素材として、論点を共有すると思われるリハビリテーションに注目し、参与観察を実施するとともに、関連文献を収集し、比較検討するフレームづくりの準備を行った。身体性、身体や行動を通じた学習、試行錯誤といったポイントで、近年のAI研究にも通じる論点がエフェクチュエーションとリハビリテーションを重ね合わせることで抽出されつつある。 2)コロナ禍の影響が累積的、複合的に残っており、海外現地調査の実施の準備が予定より遅れている。 3)国内の起業家の事例として香川県内で活躍する起業家5件について情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
4年度目においてもコロナ禍が累積的複合的に残り、海外現地調査は実施できていない。ただし、国内において大学の授業での講演を活用した事例調査といった実行可能な代替的な手法によって実施し、補っている。逆に、エウダイモニック・ウェルビーイング、観光、アントレプレナーシップをキーワードとした文献を収集し、エフェクチュエーションの視点を地理学において応用し、発展させる方向性についてさらに考察を進める中で、エフェクチュエーションの原理を検討する比較素材として、論点を共有すると思われるリハビリテーションを見出した。リハビリテーションの参与観察を実施するとともに、関連文献を収集し、比較検討するフレームづくりの準備を行った。その結果、身体性、身体や行動を通じた学習、試行錯誤といったポイントで、近年のAI研究にも通じる論点がエフェクチュエーションとリハビリテーションを重ね合わせることで抽出されつつある。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度においては、調査対象の状況を見極めながら、国内ならびに海外の現地調査を可能な形で実施する予定である。現地での対応状況によっては、現地調査に加えてオンラインを活用しての実施可能な代替的方法で補完することも選択肢とする。
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