研究課題/領域番号 |
20K01207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
比嘉 理麻 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (00755647)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 基地反対運動 / 自然保護 / 米軍基地 / 環境問題 / 社会運動 / 人間と動物の関係 / 沖縄 / 野生動物 / 命の民主主義 / 文化人類学 / 人と動物の関係 / ジュゴン / 環境保護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、これまで申請者が沖縄本島・名護市辺野古で研究してきた基地反対運動と結びついたジュゴン保護活動を発展的に主題化し、基地建設の進行にともなって、「政治運動」の限界に立たされた人びとが、新たに展開する<生き方としての基地反対運動>と、環境内存在すべてに開かれた「命の民主主義」を、広義の自然保護活動との関連で理解し、新たな理論モデルを提示することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、沖縄県名護市辺野古の基地建設の進行に伴って、熾烈化する抗議行動の最前線で、日本政府の暴力を受け、心身に傷を負い、抗議に行けなくなった人びとが、新たに勝負できる領域を模索するなかで見出した、<生き方としての基地反対運動>とでも呼びうる動きを積極的に掬いあげることを目指した。日本政府の暴力によって、従来の運動の限界に立たされた人びとが、これまでとは異なる闘い方を見出し、自らの生き方を通して変革の方途を切り出していく様が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、名護市辺野古で、基地建設が強行されている状況で生じている、新しい基地反対運動の展開を明らかにすることで、一活動家に限定されない、多様な動植物の生や地域住民の暮らしや生き方と一体となった運動の射程の広さを可視化し、地域社会の平和と野生動物や自然環境との共生の道を模索するものである。その意味で、本研究の成果は、文化人類学や動物論、ならびに環境倫理学に対して学術的意義を有しているとともに、社会的意義を同時に持つものである。
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