研究課題/領域番号 |
20K01233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 福岡女学院大学 |
研究代表者 |
徐 亦猛 福岡女学院大学, 国際キャリア学部, 教授 (00638265)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 中国内地会 / 宣教師 / 中国少数民族 / キリスト教 / リス族 / 伝道会 / 伝道史 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の中国におけるキリスト教伝道史の研究において、少数民族への伝道史を対象とした研究は非常に少ない。実は、19世紀末、中国雲南省の山岳の地域で、西洋伝道会(特に中国内地会)の宣教活動が活発に行われるに従い、少数民族の改宗者数は急速に成長し、漢民族の信徒数を超えるに至ったという驚くほどの大きな成果を挙げた。本研究、中国内地会史料の活用を通して、19世紀後期の中国の少数民族地域におけるキリスト教伝道史を考察するとともに、伝道会の中国少数民族に対する伝道政策、伝道手段及び事象を明らかにしてゆくことである。
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研究実績の概要 |
2023年度において、中国の西南部彝(イ)族地域における中国内地会の活動を解明するため、上海、台湾及び日本国内の所蔵の『億萬華民』(China's Millions)の資料を解読し、四川、貴州、雲南のイ族地域において中国内地会の伝道歴史的背景について、解明した。20世紀初期において、イ族は平地の漢民族からの政治と経済の抑圧に苦しんでいた。その時内地会や英国循道公会に所属した宣教師が貴州と雲南地域のイ族の間で宣教活動を始めたことが集団改宗運動を引き起こす歴史的背景となった。イ族にとって、キリスト教は抑圧された少数民族としての自分の苦難の経験に対して説明と救済の可能性を与えると認識した。 さらに、内地会の宣教師は、伝道、教育、医療などの分野における様々な文明活動を通して、イ族社会の精神生活と物質生活を改善させ、少数民族の間に確固とした生活基盤を作り上げたと評価できる。しかし、その一方でキリスト教の伝道の過程において、イ族はキリスト教を受容すると同時に、一部の貴重な伝統文化が失われてしまったことは見逃せない。これからキリスト教が如何に伝統的なイ族の文化と融合しながら、イ族文化の一部となり、少数民族に健全な宗教的役割を果たすのかが大きな課題となることを明らかにした。 その研究成果は明治学院大学キリスト教研究所「中国近現代キリスト教研究プロジェクト」第3回研究会に於いて発表し、研究論文として刊行した。また研究成果一部は2024年6月6日-7日香港で開催するThe 13th International Symposium on the History of Christianity in Modern Chinaにおいて発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度新型コロナウィルス感染症が5類に引き下げ水際政策も完全に撤廃され、上海、台湾及び日本国内の図書館へ赴き、所蔵の中国内地会の一次資料を解読し、中国西南部イ族に地域における中国内地会の宣教活動の努力について、解明した。2024年度積極的に海外の図書館へ赴き、一次資料を収集し、中国内地会や所属宣教師の活動の実態を明らかにする。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度から積極的にオーストラリア、イギリス、アメリカの大学図書館、宣教団体OMFインターナショナル(国際福音宣教会)の各支部の資料室へ赴き、資料の閲覧と複写し、全体まとめて行く予定である。
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