研究課題/領域番号 |
20K01240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
足立 英彦 金沢大学, 法学系, 教授 (30397202)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 法概念 / 正義 / ラートブルフ / transkribus / Gustav Radbruch / ルール / 原理 / 法哲学 / 法理学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ドイツの著名な法哲学者であったグスタフ・ラートブルフ(Gustav Radbruch, 1878-1949)の理論を対象とし,とくに彼が法哲学の講義のために残した原稿の読解等を踏まえて,彼の主著『法哲学』などで示された法概念や,その法概念と戦後の彼の主張(いわゆる「ラートブルフ定式」)との関係に関する新たな解釈を提示することを目的とする。
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研究実績の概要 |
ドイツの法哲学者であったグスタフ・ラートブルフ(Gustav Radbruch, 1878-1949年)の理論は、第一次大戦後に大きな修正が加えられ、第二次大戦後にも一定の修正が加えられた。第一次大戦後には、合目的性と法的安定性の他に、平等の意味での正義(配分的正義と交換的正義)が法の理念として加えられた。第二次大戦後にはその平等の意味が形式的なものから実質的なものに修正された。この修正の経緯を探ることは、ラートブルフの思想の意義を明らかにするためだけでなく、法哲学の課題である「法とは何か」という問に対する探究にも示唆を与えるものである。 ラートブルフの理論の修正の経緯を探るため、本研究では、まだ活字化されていない彼の手書きの講義草稿に着目した。この講義草稿は、1913年から1933年までの間に、ラートブルフが講義の準備のために作成したものであり、ハイデルベルク大学図書館に保存されている。 研究開始後しばらくの間は、目視による読解を試みたが、読解の速度が遅く、効率が悪かった。そのため、おおむね2022年度より、機械学習による自動翻刻ソフトウェアtranskribusを利用し始めた。現在も作業を続けているが、学習の作業に時間がかかり、人による翻刻よりは作業が進むものの、まだまだ使いこなせるレベルには達していない。今後も、transkribusによる翻刻作業を続ける予定である。 なお、2023年度には、上記作業と並行して、ラートブルフの法理念を継承しているロバート・アレクシー(Robet Alexy)の法理論の研究も進め、ラートブルフについてのアレクシーの論文を日本語に翻訳し、公表した。
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