研究課題/領域番号 |
20K01245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
山田 洋一 京都府立大学, 文学部, 特任講師 (50866952)
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研究分担者 |
東 昇 京都府立大学, 文学部, 教授 (00416562)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 社会構造 / 公儀触 / 徳川領国 / 国持外様領国 / 両領国体制 / 法制史 / 国制史 / 地域比較史 / 触 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、公儀(幕府)から出された触(法令等、以下公儀触)の徳川領国と国持外様領国における末端の村町までの伝達を分析することによって両領国による体制(両領国体制)の存在を確認し、構造を明らかにする。これをもって、近世社会の体制である幕藩体制の構造を明らかにし、また触研究に分析結果を提供するものである。徳川領国は徳川家を主とする親藩、譜代、直轄地、中小外様大名等の領地からなる領国、国持外様領国は加賀前田家等19家(藩)の国持外様大名とその分家(藩)の各家領国からなる領国地帯といえるものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、公儀触のA徳川領国(武蔵国、久美浜代官所領<丹後国>等)とB国持外様領国(周防・長門国等)の末端の村町までの伝達を分析することによって、A、Bにより構成される両領国の存在、構造を明らかにすることなどを目的とする。 公儀触は御用留等に記される。Aは埼玉県立文書館、太刀宮文書(丹後国久美浜代官所郡中代等文書)、Bは山口県文書館を中心に調査を行った。領主文書の調査が遅れたため、村の御用留等を分析し、15年分の公儀触を確認、比較検討し、Aは全国触とAのみに関係する触、Bは全国触のみ、触数はBの方が少いことを確認し、両領国はそれぞれ存在するとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公儀から出された公儀触等のA徳川領国(丹後国武蔵国等)とB国持外様領国(因幡・伯耆・周防・長門国等)の末端の村町までの伝達を分析し、A、Bにより構成される両領国体制の存在を確認した。このことにより、幕府と各地の藩とによって、政治的な支配権力が分有され、地方分権的であるとともに実質上は中央集権的な国家体制をなしていた、とされる幕藩体制についての新たな構造が確認でき、社会的に幕藩体制の理解を深めることができたと考える。
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