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地理的表示制度における『結びつき』の意義の再検討と、工芸品等の保護の是非

研究課題

研究課題/領域番号 20K01413
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分05070:新領域法学関連
研究機関茨城大学

研究代表者

荒木 雅也  茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (90451666)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
キーワード地理的表示 / 結びつき / 工芸品 / テロワール / 社会的評価 / 品質中立主義 / 結び付き / 結び付きの強弱論
研究開始時の研究の概要

欧州連合(以下、EU)と、EUから強い影響を受けた我が国の地理的表示保護制度の保護対象は、従来からおおむね農林水産物と飲食料品に限定されているところ、近年、EUでは、非農林水産物・非飲食料品を保護対象として取り込むべしとする主張が力を得つつある。
本研究は、①EU域外諸国の地理的表示保護制度と、EUの対外政策と、②地理的表示の本質についての考え方の変化について検討することで、③ 我が国が今後において地理的表示制度のあり方につきどのように考えるべきか、についての視座を確認することを目的とする。

研究成果の概要

本研究は、日本の地理的表示法の適用範囲を、工芸品や工業製品などに拡張することの是非について検討している。さらに、本研究は加工食品の特質にも着目している。加工食品と工芸品・工業製品は類似する特質をもっていると考えらえる。加工食品と工芸品は、多くの場合、自然的要因というより、社会的評価、ノウハウ、スキル、歴史などによって、その地理的原産地との結び付きが見いだされる。こうした見地から、本研究は、アジアと欧州諸国の国内法令を調査対象とし、また、これらの国々の地理的表示法によって保護されている工芸品と加工食品の製品明細書を分析対象としている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国で地理的表示として登録を受けた産地名称が諸外国において十分には保護されていない。こうした状況に備えて、アジア諸国との間で地理的表示の相互保護を早期に実現することが望まれる。また、我が国の地理的表示制度では、加工食品の登録件数が著しく少ないが、こうした状況を改善することが望まれる。EUの法運用とその基礎となる法理論を研究することは、以上の課題に対処するために大きな意味を持っている。そこで、本研究では、地理的表示の中核的な保護要件である「結びつき」(生産地と特性との間の相関関係)のとらえ方について基礎的な研究を行うことを目的とした。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 自然的要因又は人的要因との結び付き ―地理的表示制度は手工芸品と工業製品を保護対象とすることができるか?2023

    • 著者名/発表者名
      荒木雅也
    • 雑誌名

      茨城大学人文社会科学部紀要 人文社会科学論集

      巻: 2 ページ: 207-218

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域ブランド保護の見地から地名について考える2022

    • 著者名/発表者名
      荒木雅也
    • 雑誌名

      地理

      巻: 67巻7号 ページ: 79-85

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 地理的表示(GI)登録を目指す上で考えるべきこと 茨城県の干し芋を題材として2020

    • 著者名/発表者名
      荒木雅也
    • 雑誌名

      技術と普及

      巻: 57巻11号 ページ: 19-22

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 和牛と地理的表示2020

    • 著者名/発表者名
      荒木雅也
    • 学会等名
      明治大学 農業知財研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 地理的表示と日本の地域ブランドの将来2023

    • 著者名/発表者名
      荒木雅也
    • 総ページ数
      264
    • 出版者
      信山社
    • ISBN
      9784797283310
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 地理的表示法制の研究2021

    • 著者名/発表者名
      荒木雅也
    • 総ページ数
      251
    • 出版者
      尚学社
    • ISBN
      9784860311704
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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