研究課題/領域番号 |
20K01463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
鵜飼 健史 西南学院大学, 法学部, 教授 (60705820)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 民主主義 / 未来 / 権力 / 責務 / 代表 / 政治責任 / 民衆 / 時間 / 政治権力 / 政治的責務 / 政治的代表 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、民衆による自己統治としての民主主義が、未来といかなる理論的な関係にあるのかを考察する。この課題は、民主主義が「いつ」成立し、「いつ」を目的として、「いつ」の民衆によって担われるのかという、民主主義の成立可能性の根本にかかわる。すなわち、民主主義原理に関する考察を通じて、民主主義の危機への理論的な対応を試みる。本研究では、権力論、責務論、そして代表論などの政治理論研究の諸課題が、時間的な観点から再考察され、未来の想定の特質が論及される。本研究は、政治理論における未来理解が孕む権力性とともに、それを組み込んだ民主主義や私たち政治主体の特徴を論じて、現代社会の理解に貢献する
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研究成果の概要 |
本研究は、未来が民主主義の形式をどのように規定するのかを考えた。その理論的な射程を未来にまで拡張した現代政治学の典型的なテーマである、権力論、責務論、そして代表論を民主主義の時制という観点から再考察した。未来は予期可能であるとともに、その予期をつねに裏切る時制である。権力、責務、そして代表はそれぞれこの矛盾した性格を帯びている。そしてこれらによって構成される民主主義は不安と希望から逃れることができない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は民主主義の時間的な側面に注目した。それは、民主主義およびその理論の飽和と行き詰まりを解消する、別の可能性のある領野を思想的に示すような作業である。民主的な時間のあり方は、民主主義の特質を表面化させ、私たちの政治的な知の世界をいっそう掘り下げることになる。また本研究では、権力、責務、そして代表についての概念分析を行い、民主主義のあり方を再構成した。
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