研究課題/領域番号 |
20K01472
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岡田 浩 金沢大学, 法学系, 教授 (60272019)
|
研究分担者 |
丹羽 功 近畿大学, 法学部, 教授 (10303207)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 候補者 / 投票行動 / 選挙 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、先進国において、政党の支持基盤の流動化やテレビの影響等により、政党やリーダーのその時々の人気によって候補者の当落が左右される部分が増えているという指摘がある。選挙が政党やリーダー中心か候補者中心か、また、有権者は候補者をどのように捉えて投票しているのかということは、政策形成過程や政策内容に大きな影響を及ぼす重要な問題である。本研究は、有権者は候補者をどのように捉えているのか、そして、候補者についての意識(候補者志向)は、どのようにして形成され、投票行動にどのような影響を及ぼしているのかという問いに、調査地域を限定して有権者と候補者の双方について詳細な調査を行うことによって取り組む。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、本研究課題で過年度に実施した調査のデータを用いて全国学会における報告を2件行った。これらの報告では、2022年7月の参議院選挙後に研究代表者が金沢市において実施した有権者意識調査のデータを用いて、現職候補はなぜ選挙に強いのかという問いについて有権者側の要因から分析した結果を報告したが、結論として、現職候補の有権者との接点の多さが認知度の高さにつながり、認知度の高さが、現職候補の経歴や実績が個人的特性や仕事などに関する好意的イメージにつながることを可能にし、それが、ひいては現職候補に対する高い好感度と投票行動につながっていることを指摘した。これらの因果関係は、部分的には先行研究でも既に指摘されてきたことではあるが、候補者への投票につながる要因間の関係について総合的な知見を提示したことに1つの意義があると考えている。また、認知していることが直接的に好感につながるという「単純接触仮説」が実証されなかったことなど、先行研究とは異なる知見も提示することが出来た。 さらに、2023年度は、4月の統一地方選挙後に、本研究課題の研究対象である有権者の候補者についての意識(認知度・イメージ・好感度など)やその他の意識(支持政党など)や投票行動などについて尋ねた意識調査を、無作為抽出した金沢市及び奈良市の有権者を対象として実施した。現在、そのデータの分析を進めており、今後、その成果を論文や学会報告の形で発表する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は全国学会での報告を2件行って研究成果の一部を公表することが出来た。また、当初の予定通り金沢市及び奈良市において統一地方選挙に関する有権者意識調査を実施することができた。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度の2024年度は、これまでの調査のデータの分析を行い、その成果を学会報告及び論文の形でまとめる予定である。
|