研究課題/領域番号 |
20K01481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 平成国際大学 |
研究代表者 |
和田 修一 平成国際大学, 法学部, 名誉教授 (30364863)
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研究分担者 |
前嶋 和弘 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (10350729)
林 孝宗 中央学院大学, 商学部, 講師 (40731451)
渡部 暢 茨城キリスト教大学, 経営学部, 助教 (60851342)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アメリカ政治・外交 / 政策決定 / アメリカ法 / シンクタンク / 企業の戦略的活動 / ゲートウェイ・モデル / 米中関係 / アメリカ政治 / 利益団体 |
研究開始時の研究の概要 |
アメリカの政策決定は、従来、「抑制と均衡の原則」のもとで繰り広げられる大統領と連邦議会の間の駆け引きを軸に説明されてきたが、それだけで十分とは言えない。大統領と議会を取り囲んでワシントンではコミュニティ(ここでは「政策コミュニティ」とよぶ)が形成され、その中で企業や業界団体、ロビイスト、シンクタンクやNGOなどのさまざまな団体・個人が政策決定に影響を与えようと活動している。 政策コミュニティでの活動を通じて団体・個人が政策決定に影響力を与えようとするプロセスについて、新たに設定した「ゲートウェイ・モデル」という分析モデルに基づいて分析し、アメリカ政治の特徴と新しい傾向を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究は、1)首都ワシントンを中心とするアメリカ政策決定過程の分析枠組みを提示する、2)その枠組みの中にアメリカ政策決定に影響を与える組織や団体および個人である「アクター」を位置づけて分析する、との2つの目的の下で行われた。 第1に関しては、連邦議会、大統領・行政府、連邦裁の「政策決定アリーナ」とそれを取り囲む「政策コミュニティ」、ワシントンの外の「グラスルーツ」という3つの空間からなる「ゲートウェイ・モデル」を提示した。それ道具として、第2の目的であるシンクタンク、企業、外国政府などのアクターが「政策コミュニティ」での活動を通じて政策決定に影響を与えるというアメリカ政治の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の意義は、アメリカ政治・外交、会社法、経営学という多様な専門分野を統合した学際的アプローチに基づいて実施したことにある。分析の道具として新たに設定した「ゲートウェイ・モデル」によって、政策決定アリーナを取り囲む「政策コミュニティ」の役割に注目しつつ、分析を行った。 従来から強調されてきたロビイングによる影響力行使のみならず、外国政府や国外企業も含めてさまざまなアクターが参加したコミュニティでの議論や活動が、直接・間接に政策決定に影響力を与えている点は重要である。この政策コミュニティの役割を認識することは、アメリカの政治過程のダイナミズムを理解する上で、きわめて有益であると言えよう。
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