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丸山眞男を中心とする共同研究「正統と異端」がもつ比較思想史学上の意義の究明

研究課題

研究課題/領域番号 20K01484
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分06010:政治学関連
研究機関青山学院大学 (2023)
東京女子大学 (2020-2022)

研究代表者

山辺 春彦  青山学院大学, 法学部, 准教授 (70638783)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード正統と異端 / 丸山眞男 / 比較思想史
研究開始時の研究の概要

本研究は、以下の課題の遂行を通じて、比較思想史研究の進展に寄与することをめざす。
①丸山眞男旧蔵の「正統と異端」研究会関係資料の調査研究とその情報の提供を行う。
②長年にわたって同研究会に参加していた石田雄氏旧蔵関係資料の整理・調査研究・情報提供を行う。
③上記の調査研究を踏まえ、この共同研究が比較思想史研究においてもつ含意を明らかにする。
④「正統と異端」研究会関係資料のうち、重要なものを活字化し、解説を付して公刊する。

研究実績の概要

以下では、本研究の課題として設定した四点に即して、2023年度に行った研究実績の概要をそれぞれ記載する。第一の課題である東京女子大学丸山眞男文庫所蔵の丸山眞男旧蔵「正統と異端」研究会関係資料の調査研究と、第二の課題である同文庫所蔵の石田雄旧蔵「正統と異端」研究会関係資料の整理および調査研究に関しては、2021年度に着手した丸山眞男旧蔵および石田雄旧蔵「正統と異端」研究会関係資料の悉皆調査を継続した。この作業は、資料一点一点について、記載内容や使用されている用紙やインクをもとに作成年代と作成目的を特定するという作業である。次に、上記の第一・第二の課題における知見をもとに、「正統と異端」共同研究が全体としてどのような成果をあげたかを明らかにするという第三の課題について研究を進めた。この課題については、すでに2023年度までにいくつかの研究成果を公表・発表しているが、それを踏まえたうえで、さらに考察を行ったものである。最後に、丸山文庫に所蔵されている「正統と異端」研究会関係資料のうち、重要なものを活字化して解説を付して公刊するという第四の課題については、『丸山眞男集 別集 第5巻 正統と異端2』(岩波書店より刊行予定)の編集を進め、その文献解題の執筆も行った。本書は、5回分の「正統と異端」研究会の未公刊音声記録を文字に起こし、校訂を行い、注を付して刊行するものである。なお本書の編集には、上記の第一および第二の課題の成果を反映させることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

以下では、本研究の課題として設定した四点それぞれについて、現在までの進捗状況を述べる。第一と第二の課題については、おおむねその目的を達成することができた。しかし、第三の課題に関しては、研究を進めたものの、成果をまとめるには至らなかった。第四の課題についても、「研究実績の概要」で述べたように、重要な学問的価値をもつ「正統と異端」研究会資料を翻刻作業を進めたが、その公刊にこぎつけることができなかった。以上のように、現在のところ本研究はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

本研究の第一と第二の課題を通じて得られた知見をもとに第三の課題にとりくみ、「正統と異端」共同研究が持つ研究史上の意義を明らかにする研究成果をまとめる。第四の課題については、『丸山眞男集 別集 第5巻 正統と異端2』の編集作業を進め、2024年中に刊行する。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 4件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 一九八四年七月一三日「正統と異端」研究会記録2023

    • 著者名/発表者名
      丸山 眞男,石田 雄,黒沢 文貴,山辺 春彦,金子 元,杉山 亮
    • 雑誌名

      東京女子大学比較文化研究所附置丸山眞男記念比較思想研究センター報告

      巻: 18 ページ: 76-123

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 丸山眞男の正統論と福沢諭吉2022

    • 著者名/発表者名
      山辺 春彦
    • 雑誌名

      東京女子大学比較文化研究所附置丸山眞男記念比較思想研究センター報告

      巻: 17号 ページ: 93-117

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 一九八八年五月二六日「正統と異端」研究会記録2022

    • 著者名/発表者名
      丸山 眞男, 石田 雄, 黒沢 文貴, 山辺 春彦, 金子 元, 杉山 亮
    • 雑誌名

      東京女子大学比較文化研究所附置丸山眞男記念比較思想研究センター報告

      巻: 17号 ページ: 69-87

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 初期の「正統と異端」研究会と丸山眞男の正統論2021

    • 著者名/発表者名
      山辺 春彦
    • 雑誌名

      東京女子大学比較文化研究所附置丸山眞男記念比較思想研究センター報告

      巻: 16号 ページ: 104-126

    • NAID

      120007041368

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 一九八七年七月二九日「正統と異端」研究会討論記録2021

    • 著者名/発表者名
      丸山 眞男, 石田 雄, 黒沢 文貴, 川口 雄一, 金子 元, 山辺 春彦, 杉山 亮
    • 雑誌名

      東京女子大学比較文化研究所附置丸山眞男記念比較思想研究センター報告

      巻: 16号 ページ: 72-92

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 丸山眞男の正統論の射程――国体・国体論・民主主義2022

    • 著者名/発表者名
      山辺春彦
    • 学会等名
      北海道大学政治研究会 野村真紀さんメモリアル・レクチャー
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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