研究課題/領域番号 |
20K01532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
柑本 英雄 日本大学, 法学部, 教授 (00308230)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | EGTC / EU / 領域的結束 / スケール間の政治 / クロススケールリージョナルガバナンス |
研究開始時の研究の概要 |
EGTC(欧州における領域的協力団体)は、EUの加盟国同士の国境地帯で、国境を跨ぐがどちらの国にも所属することなく、特殊な国際法人格を持つことができる新たな脱国家アクターである。本研究では、EGTCがハンガリーの国境地帯で「旧東欧へのEU統合の拡大」を担う国境相対化のツールとして使われていることを明らかにし、国境を巡る複雑な「スケール間の政治」を可視化することを試みる。
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研究実績の概要 |
本研究計画初年度から続くCOVID-19の影響に加え、ロシアのウクライナへの軍事侵攻による国際社会情勢を考慮して海外渡航がかなわず、3年度目となる今年度もハンガリー国境地域での現地調査が実施できなかった。 本研究は、欧州連合(EU)が領域的結束を高めるため設立した、特殊な国際法人格を持つ「欧州における領域的協力団体(EGTC)」が、ハンガリーの国境地帯で「旧東欧へのEU統合の拡大」を担う国境相対化のツールとして使われていることを明らかにし、国境を巡る複雑な「スケール間の政治」を可視化することを目的とする。主な研究手法としている現地調査と言説分析が実施できないことから、EGTCを法的、理論的に理解し、EUや国家、地方自治体などの政策的意図を検証するために、EuroregionやEU地域政策、分析枠組みとしての政治地理学関連などの文献や資料の収集と読み込み、EUや関係機関のウェブサイトから最新情報を把握し、国境沿いの越境地域ミクロリージョンでの国際的アクター間の権力関係検証を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、ハンガリーおよび欧州での現地調査と言説分析を主な手法とするが、COVID-19およびロシアによるウクライナ侵攻の影響で海外渡航がかなわない状況が続いており、研究計画全体の進捗状況としてはだいぶ遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19による海外渡航禁止はようやく解かれたが、ウクライナ問題に起因する欧州・国際情勢の不安定な状況は収束の兆候が見られず、現地に渡航しての調査は今後もきわめて困難であると言わざるを得ない。したがって、今後も情勢を見ながら、引き続き理論的補強のための文献や資料、ウェブサイトからのEU最新情報のキャッチアップによる分析に加え、オンラインでのセミナーやコンフェレンスの参加、関係者へのリモートインタビューなどの代替策を講じながら、本研究の仮説の立証作業を進めていく。 ただし、今後、もし情勢が許せば、ハンガリーに入り、EGTCとEuroregionの根本的な違い、国境を越えた地域間協力(CBCあるいはCBR)としての出自の違い、EUと欧州評議会(CoE)それぞれが持つ「国境の相対化」の意味の違いについて、政策シンクタンクCESCIの専門家やEU機関関係者らと協議を行い、EUや国家、地方自治体の政策的意図を検証し、本研究の仮説立証を進めたい。
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