研究課題/領域番号 |
20K01544
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
千葉 早織 京都産業大学, 経済学部, 准教授 (50770880)
|
研究分担者 |
堀 一三 立命館大学, 経済学部, 教授 (60401668)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 情報伝達・集約 / 組織運営 / 組織デザイン / ゲーム理論チープトークモデル / 情報の伝達・集約 / 情報デザイン / チープトークモデル / 情報 / コミュニケーション / 集団意思決定 / 双方向コミュニケーション / チープトーク / 双方向の情報伝達 / 国際政治学への応用 / 組織 / 意思決定 / ゲーム理論 |
研究開始時の研究の概要 |
企業が成果をあげる為には、組織内に散在する情報を集約し意思決定を行う必要がある。しかし、送り手達が自己利益の追究のために情報を歪曲し、意思決定者が受け取る情報の精度が悪くなる、という問題が発生しうる。意思決定者は、より正確な情報を引き出すことができるようどのように企業を組織したら良いのであろうか。 本研究では、様々な組織構造の情報伝達における送り手達や意思決定者の行動を分析し、様々な条件の元で正確な情報を集約するためにより適した組織構造の解明を試みる。そして、企業組織の多様性を組織内の情報伝達に着目し理論的に説明し、実証研究と比較することで、この研究アプローチの妥当性について検証を行う。
|
研究成果の概要 |
主要研究 "Two-sided Strategic Information Transmission" (Chiba & Hori 2022) では、組織における意思決定者とエキスパート(その他利害関係者)の双方が最適な意思決定を決める異なる独立した情報を有する場合、この二者間の双方向コミュニケーションが各主体の信念や意思決定に与える影響を分析した。関連研究“Countervailing Conflicts of Interest in Delegation Games” (Chiba & Leong 2023) では、利害関係者から私的情報を引き出すための最適な権限移譲の程度を分析した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、組織内に散在する情報を意思決定者により正確に伝えるためにはどのようにすべきかに着目して分析を行い、最適な組織体制について知見を与えることを目指し、経済学ゲーム理論と情報の経済学の枠組みを用いて分析した。具体的には、ゲーム理論チープトークモデルを用い、組織において意思決定者とエキスパート(その他利害関係者)が最適なプロジェクトを決める2つの情報を別々に保有するといった、既存研究の分析が不十分な状況を分析した。結果、ある状況下においては、この両者のコミュニケーションが意思決定への情報集約に貢献しないことを示し、組織における情報利用の問題に新たな知見を加えた。
|