研究課題/領域番号 |
20K01590
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07030:経済統計関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
西埜 晴久 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 教授 (20305410)
|
研究分担者 |
各務 和彦 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (00456005)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 所得分布 / 経済統計 / 計量経済学 / ベイズ統計学 / 所得分配 / 不平等度 / 時系列 / パラメトリック分布 / 健康の不平等度 |
研究開始時の研究の概要 |
日本経済は90年代以降、経済停滞を経験し、また、人口の高齢化が急速に進みつつある。本研究計画では、不平等度を分析する手法の開発と共に、こうした日本経済の不平等度の変化と要因に迫ることを企図している。 なお、不平等度の計測にはローレンツ曲線を推定するなど、固有の興味深い問題がある。ローレンツ曲線に基づいて所得分布を推定することは局所モーメントを用いて分布を推定することになるからである。本研究計画では不平等度の計量分析手法を開発する際に、経済学的含意および統計的性質にも配慮して研究を遂行し、他の分野の計量分析手法の開発にも資することを目的とする。
|
研究実績の概要 |
本年度は、厚生労働省の個票データを利用することができるようになったため、その分析を行っているところである。年度によっては世帯によってウェイトが異なるため、ウェイトの異なる標本に対する尤度を考える必要がある。そして、所得データの個票データを用いて所得分布に当てはまりの良い分布を探索し、推定を行う手法を開発しているところである。さらには、分位データのようなグループデータにおいても推定を行い、推定結果の比較を行う。 なお、この際には、分布全体の不平等度の尺度となるジニ係数の推定だけでなく、分布の上裾の形状の分析も行い、高所得者の分布がどのようになったかを分析する予定である。 上記の研究以外にも、日本の県別死亡率データを地域相関を考慮して推定するモデルを開発することを行ったり、ビットコインなどの仮想通貨の変動を分析する時系列モデルを開発することなどを行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
厚生労働省の国民生活調査のデータを利用できるようになるまでに日数がかかってしまったことがある。それは初めての手続きであったために厚生労働省とのやり取りに多くの時間がかかってしまったことがある。また、所得のデータに誤りがあったと厚生労働省から連絡があり、計算をやり直す必要があったことも有る。 また、新型コロナのために出張などが自由に出来なくなったこともある。そのために研究討議などが行いにくくなったことがある。なお、研究期間を来年度まで延長する手続きをとった。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は、国民生活基礎調査の個票データを使った研究をまとめ、学会にて報告し、学術誌に投稿する予定である。 また、その他の経済データを分析する計量モデルを開発する予定である。
|