研究課題/領域番号 |
20K01597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07030:経済統計関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
星野 匡郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (80726430)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ネットワーク / トリートメント / 戦略的相互依存性 / 社会的相互作用 / 空間的相関 / トリートメント効果 / 統計的因果推論 / 構造推定 / 限界トリートメント効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,統計的因果推論と構造推定を融合した新しい計量経済分析の枠組みを構築することである.これまでの計量経済学の研究では,因果推論と構造推定はそれぞれ独立に議論されることが多かったが,どちらか一方の手法のみでは正確な分析が困難であるような事例は多く存在する.そこで本研究では,限界トリートメント効果モデルなどを活用することで因果推論と構造推定の融合を試みる.
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研究実績の概要 |
(1)連続値を取るトリートメント変数について,自身のトリートメントだけでなく他者のトリートメントも自身の結果変数に影響を与え得るモデルについて考察した。トリートメント変数が内生的であることを考慮し,コントロール関数法を用いた新たな識別・推定手法を開発した。提案手法を用いて,日本の都市における失業率と犯罪率に関する実証分析を実施した。本論文はJournal of Business and Economic Statisticsに採択された。 (2)ペアデータにおいて,自身とパートナーのトリートメントの状態が2値の完全情報ゲームとして決まるモデルについて考察した。論文は昨年度から引き続き,Journal of Econometricsでの採択を目指し,再投稿・改訂中である。 (3)ネットワークデータにおけるトリートメント効果の推定について,通常は他者のトリートメントがどのように自身の結果変数に影響するかを表す関数(曝露関数)に何らかの仮定をおいて分析を行う。本研究では,曝露関数が未知である場合であっても実行可能な因果推論の方法について考察した。本研究はJournal of the American Statistical Associationに投稿され,現在再投稿・改訂中である。 (4)(3)と同様のネットワークデータについて,曝露関数の関数形の特定化に関する新しい統計的仮説検定の方法を開発した。本論文は現在ワーキングペーパーとしてまとめられており,改訂後国際学術誌へ投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに実施した研究はそれぞれ著名な国際誌で採択や改訂要求を得ている。その意味では,研究は順調に進んでいるといえる。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の変更はない。改訂要求を得ている論文が確実に採択されるよう,まずは現在進行している研究の完成を目指す。
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