研究課題/領域番号 |
20K01635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
滝澤 美帆 学習院大学, 経済学部, 教授 (50509247)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 生産性 / 高齢化 / 人的資本 / 早期希望退職 / レイオフ / グローバル化 / スキル偏向的技術進歩 / 労働需要 / 事業所 / 企業特殊的人的資本 / 早期退職 / 人的資本投資 / 働き方 / ICT / 人口動態 / 資源配分 |
研究開始時の研究の概要 |
少子高齢化といった人口動態の変化がどのようなメカニズムで経済成長に影響を与えるのかをミクロレベルの膨大で詳細なデータを用いることで実証的に分析する。また、近年AIやIoTといった新技術の発展が目覚ましい一方で、経済の低成長と所得格差の拡大が日本では観察されている。本研究では、スキル偏向的技術進歩(Skill-Biased Technological Change)の分析のフレームワークを用いて、こうした技術進歩がマクロパフォーマンスにどのような影響を与えるのかについて、産業連関構造も把握しながら、定量的に分析し、政策的インプリケーションを導き出す。
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研究成果の概要 |
人口動態の変化は、どのようなメカニズムで経済成長に影響を与えるのか。早期・希望退職による企業内の年齢構成の変化に関する分析では、早期・希望退職の発表は従業員の年齢分布を中高年層に偏らせることが明らかになった。仮に年齢とともに創造性が低下するならば、若年労働者の喪失は企業のイノベーションの未来を損なう可能性がある。 次に人的資本投資に関しては、アンケート調査を実施し、新型コロナウイルスの感染拡大によってOJT、OFF-JTともに人的資本投資が「実施なし」と回答した割合が増加していることがわかった。また多くの先行研究同様に、生産性と人的資本投資は正の相関関係があることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的独自性と創造性については、これまで直感的に、あるいはマクロのデータを用いて行われてきた人口動態の変化が経済成長に与える影響について、詳細なミクロ(企業や事業所)レベルデータを用いて、実証的に分析を試みた点にあると言える。 具体的には、改正高年齢者雇用安定法の施行や早期希望退職といったイベントを使用し、企業内の年齢構成変化が企業の資源配分やパフォーマンスに与える影響について分析をしている。また、近年注目が集まっている人的資本投資についても、アンケート調査を実施することで定量化し、その生産性への影響を分析している。
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