研究課題/領域番号 |
20K01685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
平野 大昌 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (70567726)
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研究分担者 |
行本 雅 青森公立大学, 経営経済学部, 准教授 (20536338)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 多様性 / 生産性 / 年齢構成 / ジェンダー / 労働供給 / 計量分析 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、ダイバーシティ経営に注目が集まっており、企業内における労働者の多様性が重要視されている。日本における多様性の議論はジェンダーの問題が主であり、その多様性の向上がイノベーション等を生み出すことが期待されている。そこで、本研究では労働者のジェンダー多様性が企業の生産性の向上に実際に寄与するのかを計量分析を用いて明らかにすることを目的とする。また、本研究では先行研究では着目されてこなかった女性労働者の年齢構成を考慮に入れることにより、新たな視点からジェンダー多様性が企業の生産性に寄与するのかを分析する。そして、女性労働者の活躍推進にかかわる政策的意義を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的はジェンダー多様性が企業の生産性に影響を与えるのかを計量分析を用いて実証的に明らかにすることである。また、年齢の多様性という視点を加えて分析を行うことにより、これまでと異なった観点から企業におけるジェンダー多様性の意義を考察することを目的としている。本年度はこれまでと同様分析の精度を向上さ せるために前年度に引き続き分析データの作成・精緻化に努めた。 また、ハーフィンダール指標を用いた多様性の指標が企業の生産性(収益率)に与える影響を分析するだけではなく、多様性の指標として年齢構成におけるどの年代の女性比率、企業の属する産業平均との乖離など、ジェンダー多様性に関する様々な指標を用いることにより、多角的な視点からの分析を試みた。また、生産性の指標の一つである全要素生産性(TFP)に関しても、最新の統計手法を用いることによって生産性の測定に関しても精度の向上を試みた。 その他、企業におけるジェンダー多様性の意義を労働政策的な視点からも考察するため、昨年度に引き続き企業のジェンダー多様性が労働市場における女性の就業行動を変化に関する分析にも着手した。分析の結果、15歳時における居住地の労働市場の女性雇用比率が高いことは女性のジェンダーロール意識を通して女性の就業に影響を与えることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
主な理由としては、前年度に引き続き新型コロナに関する対応やそれに付随する学内業務等が多忙であったことおよび研究分担者との密な打合せが困難であったことである。
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今後の研究の推進方策 |
分析方法の精緻化を行い、企業の多様性が生産性に与える因果関係を分析する。そして、研究成果をまとめ、ディスカッションペーパーの作成及び論文の投稿を目指す。
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