研究課題/領域番号 |
20K01727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山口 力 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 教授 (60435047)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 国家間の政策協調 / 政策協調 / 環境協定 / 租税競争 / 非同質国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地球温暖化問題や租税競争など政府間の政策協調が不可欠な諸問題において国家間の異質性(人口規模、初期賦存量、生産技術、住民の選好など)の度合いが複数の政府間の提携構造および協調政策にどう影響するか、また、そうした提携が提携参加国と提携不参加国双方の厚生に与える効果について、戦略的提携理論の枠組みを用いた分析を行い、国家間の利害対立における政策協調の有効性を検証し、その政策的インプリケーションを明確にする。
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研究実績の概要 |
2022年度は4年計画の3年目であり、予定した年次計画に従い、論文執筆及び改訂作業を集中的に行った。本研究は、外部性の存在する経済(地球温暖化問題や租税競争など)において複数の経済主体間の提携がどのように形成・維持されるのか、また、その協調政策が提携国および非提携国双方の厚生に及ぼす影響を明らかにすべく、国家間の異質性を明示的に考慮した理論モデルの開発とそこから導出される政策的インプリケーションを明示することを目的としている。 2021年度より改訂中であった非対称な3国家間の資本課税提携ゲームを繰り返しゲームのアプローチで分析した研究論文「Endogenous Leadership and Sustainability of Enhanced Cooperation in a Repeated Interactions Model of Tax Competition: Endogenous Leadership in Tax Competition」は3回目のRevision & Resubmitの機会を経て、最終的に専門学術誌よりアクセプトを得られた。 本研究では、非対称な2国間による租税協調に税率決定タイミングを導入することで、提携国と非提携国による同時手番ゲームだけではなく、逐次手番ゲームによる均衡が維持可能となり得ることを示し、部分ゲーム完全均衡において、租税協調提携国が税率決定追随者となる条件を持続可能性(sustainability)に基づいて導出している。また、その均衡が生じるときの提携安定性について、結託体制ナッシュ均衡(coalition-proof Nash equilibrium)の概念を用いて、提携が国家間の非対称性の度合いに依存することを明示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3度のRevision and Resubmitにより長期間を要したが、研究論文が専門領域の学術誌に掲載されたことから、本研究は当初の研究計画に沿って順調に推移している。
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今後の研究の推進方策 |
現在これまで得られた研究結果をより一般化した理論モデルの構築に取り組んでおり、まとまり次第、論文を執筆し、関連学会で報告を行うと同時に専門学術誌に投稿する予定である。
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