研究課題/領域番号 |
20K01738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
岡村 和明 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (70325398)
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研究分担者 |
塗師本 彩 広島修道大学, 経済科学部, 准教授 (60844173)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 世代間衡平 / 実証的厚生分析 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年度は、次年度以降の本格的な研究に向けた準備期間として位置づけられる。 2021~2022年度については、まず2021年に基本モデルの分析を行い、研究成果をまとめる。続く2022年度には、国内外の学会において研究報告を行い、論文をまとめて国内外の学術雑誌に投稿する。 2023~2024年度については、まず2023年に応用モデルの分析を行い、研究成果をまとめる。続く2024年度には、国内外の学会において研究報告を行い、論文をまとめて国内外の学術雑誌に投稿する。
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研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、本研究の目的は、世代間格差是正に向けた雇用政策の定量的評価(実証的厚生分析)を行うことにある。そこで具体的な研究テーマは、(1)「就職氷河期世代とそうでない世代の間の経済・厚生格差に関する実証分析」、および(2)「健康度の異なる世代間の経済・厚生格差に関する実証分析」、に分けられる。 2022年度における各テーマの研究実績について詳述すると、まずテーマ(1)については、分析結果をまとめたものを「就職氷河期世代の主観的幸福度に関する実証分析」『経済学論究 高林喜久生博士退職記念号』(第76巻第3号2022年12月)として発表した。まず就職氷河期世代とそれ以外の世代との間の経済格差は重要な政策課題であり、特に主観的幸福度の違いまで踏み込んだ研究はこれまで皆無であることから、この研究成果が今後の政策形成に果たす役割の重要性は大きいと考えられる。 一方、テーマ(2)については、昨年度分析モデルは確定したものの、データの欠損値が多いためにより高次の分析が出来ないという事態に直面した。この点に対処するために、欠損値の補正を行い、再度予備的な分析を行った上で、最終的な分析モデルを確定した。その上で、高次の推定のうち8割のモデルの推定を完了した。テーマ(2)については、世界的にも殆ど研究が進んでいない分野であり、日本国内では初の分析となる。その意味では、国内のみならず世界レベルで見てもその研究成果の学術的意義は大きいと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理由 まず研究テーマ:(1)「就職氷河期世代とそうでない世代の間の経済・厚生格差に関する実証分析」については、学術論文という形で成果を発表することが出来た。一方、研究テーマ(2)「健康度の異なる世代間の経済・厚生格差に関する実証分析」については、欠損値処理の必要性という不測の事態はあったものの、適切に対処し、着実に分析・学術論文の執筆を進めることが出来た。これらの点を総合的に評価すると、進捗状況は「おおむね順調」と評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
研究テーマ(1)「就職氷河期世代とそうでない世代の間の経済・厚生格差に関する実証分析」については研究成果を発表することが出来たため、引き続きテーマ(2)「健康度の異なる世代間の経済・厚生格差に関する実証分析」の分析・論文執筆を進めていく。年度半ばには推定作業を完了させ、年度後半にはWorking Paperとして公刊する予定である。
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